宇宙からの侵略者
「これより、赤い方の衛星、赤月としましょう。これより飛来した正体不明の生物に対する対策会議を始めます。
始めに言いますが、この生物は自分以外の生物全てを滅ぼそうとしています。忘れないでください、」
部下の一人が司会を初めてくれた。
「さて、サイトウ少佐、この敵に対しては害獣駆除の名目で軍を動かして欲しい、対応できるか?その前に君はこれをどの程度の脅威と考えている?」
勿論余は、現状をあらかじめ把握しているが、各有力者に、危機感を知ってもらうための茶番だ。
「はっ、奴等は口のような部分の砲のような器官から放たれた特殊な液体は、レールガン以前の砲により発射された徹甲弾ほどの威力が有ります。
そしてその液体をまとうことで防御力を増し、その生物を駆除するには最低でも200メートル級の宇宙戦艦ほどの装甲を破壊する威力が必要だと思われます。」
「その程度なら、連邦軍の宇宙船を使えば問題ないはずだ、問題ないではないかね。」
そう、確かに一体一体はそこまで危険ではないのだが、問題は、
「映像をご覧下さい、」
「こ、これは」
「約二億四千万、四千万づつに別れて散会しようとしています。どの様に個体数を増やすのかわからない以上、ここでうち漏らせば今後どの様な被害を受けるかわかりません、そしてこの内の二億が五つに別れ上陸しようとしています。」
「バカな多すぎる。」
「こちらの戦力は、」
「大小の宇宙船全てをを合わせても、千には届かないでしょう。」
正直余もヤバイと思っている。
「もう一つ面倒な知らせだ、この赤月の映像だ、月の全てをこの生物が多い尽くしている。そして、この星に飛来した物と同じものが、五十ほど確認された、また、飛来中の物もいくつか確認された。」
「ど、どういうことかね?」
数が、あまりにも違う。
「約百億体以上の兵力が、この星に軌道降下を行おうとしていると言うことだ。」
海を航海できる10式戦車が1億師団近く、防衛に失敗すれば異世界国家との外交前に、政権交代だぞ、地上敵勢力排除後、赤月への強襲上陸しかあるまい。
「先制攻撃しかあるまい、住居区に侵入されれば被害はバカにならないぞ、」
「民間の宇宙船を提供していただきたい、それと同時に、個々に集まった皆様には各区画の代表になり、要塞化及び軍事工場の建築を任せたい。」
「要塞化?」
「壁でもつくれと言うことか?都市自体の防御力はかなりのものだ、焼け石に水としか思えないが、」
「軍事工場とは軍事技術の解放と言うことかね?連邦に知られれば…」
「緊急措置として天皇である余が責任を取る。連邦軍より光学兵器の技術を提供する。400メートル級宇宙戦艦用レーザー主砲の量産を依頼したい。君、配ってくれ、」
私は、安心してもらえるように、すべての責任を取る事を伝え、まるで、新しいビルか海上食料プラントの建築を依頼するかのように
「こちらが、主砲の製造計画と、それを利用した都市防衛型モノレール式移動レーザー砲台五千両製造計画です。レーザーは、電力のみで運用できる兵器です。上手く運用してください、トラック(宇宙船)事件のように大勢の人が死にます。」
余の部下は、わりと口が悪いようだ、