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立ち上がる勇気  作者: 月島裕
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ブレスレットの謎

『何かあったのか?』

「土に埋まってた男の人を見つけんだ!まだ生きてて…どうしよう…」

『……。浩人、その男の手を握れ。』

「えっ…うん。」

ルナに言われるまま手を握りしめた

すると全身が光出した

『大丈夫なようだな…。しかし、その男はこちらには連れて来れない…。魔獸。すまないが目を覚ますまで運んでくれ。』

【いいよ!でもなんで?】

『あの爆風で生きている時点で敵でない可能性は限り無く低い…。』

「そうだよな……。」

『また何かあれば連絡をくれ。』

「あっ!」

『なんだ?』

「あのさ、これ。」

『アリッサが渡してたブレスレットか。』

「この人も着けてたんだ。」

『……。アリッサが目覚めたら確認して連絡する。』

「分かった。じゃまた。」

光が収まってくると男は顔色も良くなり眠っているようだった

「もう大丈夫そうだからお願い出来る?」

【いいよ!】

アルは姿を変え背中に男を乗せた

「ゴメンね。大丈夫?」

【これぐらいは平気だよ!僕は力持ちだからね!】

「頼りになるよ。ありがとう!」

【えへへ。】

アルは嬉しそうに歩いている

浩人は周りをよく見渡しながら進んでいるが瓦礫以外に何もなかった

「本当に何も無くなったんだね……この人はなんで助かったのかな?」

【ルナが警戒するのも解る気がするけどね…でもそのままには出来ないよね】

「そうなんだよな……一通りは見たから城跡に向かおうか?!」

【ここからすぐだしね!でも探すの大変かもね…】

「なんで?」

【あの賢者、隠れるのが上手いから。】

「でも城跡に居るなら大丈夫じゃないかな?」

【行けば解るよ。】

アルはそのまま先を歩いて行った

浩人はアルの言葉の意味が分からないまま付いて行った

しばらくすると大きな塀が見えてきた

【ここだよ。】

「えっ……」

浩人は絶句した

想像していたよりも遥かにでかかったからだった

【ね!広いでしょ?探すの大変だと思うよ。】

「………」

浩人はただ塀を見つめ、どうやって探し出すか考えていた

入り口は見当たらず塀の周りを歩き始めた

【浩人、僕が上から見てみるからこの人と待ってて!】

「うん。」

アルは男を下ろすと空へ飛んで城跡を周り入り口がないか探していた

浩人は不思議な感覚で寝ている男を見ている

起きる気配は一切なくピクリともしなかった

そしてブレスレットを見て自分のブレスレットと比較

“やっぱり一緒だよな…アリッサの知り合いなのは間違いなさそうなんだけどな…”

ボーっと考え事をしているとアルが戻ってきた

【ただいま!】

「おかえり!どうだった?」

【うーん。入り口は見当たらないんだけど魔力で閉じた様な後があったから、そこから入れるかも!】

「そっか……壊すって事?」

【うん!後で直せば大丈夫だよ!】

「うーん。誰が直すの?」

【浩人!】

「直せるか分からないよ…」

【大丈夫だよ!キリを探せば直してくれるし!】

「そっか!」

【さっき見つけた場所に移動しよう。】

「うん。」

アルの背中に男を乗せ少し離れた入り口へ

【ここだよ。】

「あっ本当だ。何かで隠してるみたいだね。」

【浩人、少し離れてて。】

アルは口から火の玉を吐き出し塀を壊した

【これぐらいでいいよね?】

「大丈夫だよ。行くよ!」

【うん。】

中に入ると寂れた城があり城の入り口の所に人が立っていた

【あれ?キリだよ…】

「えっ?!」

二人は拍子抜けしてしまいキリを見つめて固まってしまった

そんな事は知らずキリは嬉しそうに走り寄ってきた

「やぁ!魔獸じゃないか!?久しぶりだな。」

【久しぶり…城の中に居たんじゃないの?】

「天気がいいから外を眺めてたら君が飛んでるのが見えて降りてきたら、スッゴい音がして来てみたら君たちが居たんだよ!」

【そうだったんだ…なんか意気込んで損した……】

「えっ?!何かあったの?」

【いや、なんでもないよ。】

「この人は?」

【勇者浩人!】

「やぁ浩人!僕はキリ。宜しくね!」

「こちらこそ宜しく」

キリがアルの背中にいる男に気付き

「アレク!彼どうしたんだい?」

【マカロ村跡地で土に埋まっていたから助けたんだ。知り合いなの?】

「あぁ…僕たちは幼なじみなんだ。身分が違うから伏せていたんだ…アレク…」

キリはアレクの手を握りしめ涙を流していた

【大丈夫だよ!怪我は浩人が治してくれたから後は目を覚ますのを待っているんだ。】

「ありがとうアレクを助けてくれて!本当にありがとう!」

「いえ出来る事をしたまでです。」

「さっき聞き間違いかなと思ったんだけど…マカロ村跡地って?」

【……村が襲われて…跡形もなくなったんだ……】

「アレクの両親と妹は?長は無事なのか?」

【アレクの家族は分からないよ……長は始めに殺されたみたいだよ…】

「……。アレクの祖父なんだ……なんて事だ……」

【助かった人たちは20人ぐらいで他の村に身を寄せてる。連れて行かれた人たちも居るみたいだけど人数は分からない。】

「そうか……。」

「あの一つ聞きたいんですけど。」

キリは後ろを向いて涙を拭いて浩人の質問に答えた

「なんだい?」

「このブレスレットって何か意味あるんですか?」

「これは村に伝わる魔除けのブレスレットだよ。家族で同じ物をつけるんだ。」

「って事はアリッサの家族って事ですか?」

「アリッサを知っているのか?!アリッサは無事なのか?」

キリは浩人の腕を強く掴んだ

「いたっ」

「すまない…」

「大丈夫です。アリッサはルナとリルが看病してます。」

「そうか…そうかぁ…良かった…本当に…良かった…」

キリはアレクの手を握りしめながら心の底から喜び呟いた

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