番外二 第二回座談会
「ハロー、エヴリヴァディ! 座談会の時間なのですよ〜!!」
「い、いつもよりハイテンションだね……」
ちょっと体を引く朱音。
僕は気にせずステップを踏む。
「だってさ、だってさ! この前ついにこの狐火が一万Hit越えたんだよおおお!!」
「そ、そうだったの。それはめでたい事だけど」
「ていうか、今日は朱音が相方?」
「ああ、今日は風邪気味だそうで」
「神のくせに風邪ひくんかい」
「神と呼ばれるのはあくまで通称だしね。怪我もすれば場合によっては死ぬ事もある」
「そう……」
そこでばたんと作者の後ろのドアが開く。
「騙されるな作者! 俺は不意打ちで」
「究極! 朱音キーック!!」
「やられただけぶるぼはぁ!!」
部屋に飛び込んできた刹那に朱音は華麗な跳び蹴りを喰らわせる。
「ちょっと待ってて」
ずるずるとぼろ雑巾みたいになった刹那が運ばれていく。
「えっとお、見間違いかなあ。ははは今作中どころか俺の作品全ての中で最強の男がぼろぼろの状態で簀巻きにされて猿轡の後がある状態で引きずられていったのは……」
顔色を青くしてかわいた笑いをあげる作者。その顔にさっきまで浮かれたお祭り気分の後はない。
しばらくしてがちゃっと扉が開く。
「ただいま」
びくうっと背筋を伸ばす作者。
「や、やあ、お帰り。せ、刹那は?」
「ん? 何を言っているの? 彼は家でゆっくり病気療養中だけど」
「うそだ、うそだ、うそだ! 見たぞ俺は! 簀巻きにされてずたぼろだった刹那が引きずられてい」
言っている途中で首筋に突きつけられる朱音の大鎌『ゼーレアーベント』が突きつけられる。
「何も、見ていない、ね?」
「はい。見てません」
弱かった。
「で、今回はどうする?」
「そ、そうですねえ。朱音さんはなんかありますか?」
気づけばいつのまにか敬語になっている。
「なら、この前バトルをやったし各キャラの戦闘スタイルの解説とか」
「戦えるのたった五人しかいないけどいいか。じゃあ、最初は主人公の空狐から朱音さんよろしく」
「接近戦重視かな。不意を打たれたとは言え後ろに回り込まれたからスピードはかなり。そこに幻術も加わるからあまり戦いたくないかな」
「そんなに? まあ変わりに打たれ弱いけど」
「後は射程が短いことかな?」
「そうなん?」
ぼっと朱音が手元に炎を生む。
「炎が拡散しやすい性質で遠距離まで跳ばないから。本人もその性質よくわかってると思うから圧縮したり接近戦では手元で放出したりするのが基本かな?」
「ふーん? じゃあ君は?」
「基本なんでもできるよ。まあ、魔術なら中距離かな?」
「ふむふむ。まあ、もう少し戦闘で見せ場を出せたらいいんだけど」
「頼むよ〜。あと、私が全力で戦える話もね」
「この世界が滅びちまうぞ、そんな事したら……」
「そこを何とかするのが作者の腕の見せ所でしょ?」
「無茶言うな。つーか、パワーがジャンプ系漫画並みにインフレ起こしそうで悩んでるのに」
「すでになりかけてると思うが、空狐と私の実力差とか」
そこで二人とも時計を見る。
「そろそろ時間だな」
「そうだね」
「最後にかんたんにこれからの予定を言ったらどうだ?」
「うん、じゃあこれから空狐たちは、まったりとした学園生活をしばらく続けます。それと、申し訳ございませんが、しばらくの間更新を停止します」
「作者が手直し含め、ちょっと世界観など全体的に見直したいらしいので」
「それでは、この番組は作者、鈴雪と」
「天野 朱音がお送りしました」
「質問などのメッセージお待ちしていまーす」
「それではさよなら〜」
画面がフェードアウトしていく。 おそらく二週間ほどです。もっとよく出来るようにがんばります。