番外一 第一回座談会
「どうも、鈴雪です!」
「どうも、刹那です!」
二人とも椅子に座ってます。
「今回は特別編です」
「イエーイ!」
「とりあえず、大量の質問もしくは物語の節目が来たらこの座談会を行うつもりです」
「ま、後者が多いだろうけどな」
そう言って、刹那がテーブルの上のはがきをとる。
「それでは最初のお便り、豚骨うどんさんから五つの質問をいただきました」
「少々、多いいので本編でないこの場で解説します」
「それじゃあ、最初の質問」
1: 一般にどの程度の武器が流通されてるのか(4話で刀について気にしていないので皆武器とか持っているのかな?と思って)
「えーと、どうなの刹那?」
「まず、武器について、この世界は一応人外とかいるけど、基本は現代と一緒」
「刀についてみんなが気にしないのは、刹那は竹刀袋に入れているから。空狐の場合、刀を魔術用の杖を入れておく袋に入れて幻術で偽装してるから」
「ちなみに退魔士は基本銃などを使わないけど、その理由はまたの機会に」
「じゃあ、次々」
2: 学校ではどんなことを学ぶのか(魔術とか肉弾戦とかでコース分けとかもあるのかな?と思って)
「学校の質問か……」
「今回の手直しで改めて決まったことだけど現代と一緒だから」
「ちゃんと決めてたらこんな事になんなかったのに、ごめんなさい!」
「おう、猛省しろ作者」
3: 退魔士について(何と戦うのか、常磐学園ではどの程度退魔士がいるのか等)
「実はよく考えてなかった……空狐がそれなりに強いっていう表現程度くらいにしか」
「このアホ!」
スパーンと刹那がどこからか出してきたハリセンでぶっ叩かれる作者。
「痛い。一応こんなもんてのはあるけどね」
「ふ〜ん、それお兄さんに言ってみ?」
「主な仕事は魔道師協会からの依頼。その時によって内容は変わるから絶対これと戦うってものはない」
「ふむふむ」
「あとの仕事は魔道犯罪者の取り締まり。二級以上は執務官として、魔道犯罪者を逮捕する権限を持ってる」
「十分考えてあるじゃねえか」
スパンともう一回叩かれる作者。
「スパン、スパン叩くなあ!!」
「いいだろ別に。ついでに資格の取り方も解説しろよ」
「まったく……資格取りは主に試験。筆記と精神鑑定の後に実技を受けて合格点ならOK。例外として上位者の推薦を受けたものや、特別な能力の保有者なら最初っから上位の試験も受けられる。ちなみに空狐と刹那は二人とも月狐の推薦」
「一級の試験はね。特級は俺自身の力だよ〜♪ 十年前に取ったんだあ」
「特級試験は極秘で詳細は不明。月狐も空狐に話そうとしない」
「あと、常磐学園には生徒、教師含めて俺と空狐以外資格保持者はいない。あくまで俺たちは例外だから」
「こんな所かなここは、じゃあ次四つ目行こっか」
4: 人間と他の種族(妖狐やエルフ等)の関係(敵対してるとかを・・・銀狐であることを隠してたので)
「んー、まあ、一つずつ行くっか。まずは一つ目、妖狐含む妖魔から」
「敵対関係は無し。それなりに協力関係は結べてる」
「ただし、表向きいないことになっているから正体を隠す必要あり。これに関しては他の種族も一緒」
がさがさとノートを広げる二人。
「次にエルフ。魔術に関しては彼らに技術提供してもらうことが多いいし、ハーフのまりもがいるように良好な関係を作れてる」
「ただし、ダークエルフや、一部のエルフはあまりよく思ってない場合もある」
「その次、まだ出てないけどドワーフ」
「敵対もしてなければ、味方でもなし。と言うより積極的に他の種族と関わろうとしないんだよな。エルフっていう例外を除いて」
「人間族はエルフを通してしか彼らの持つ希少鉱物を手に入れられない」
「お次は龍族」
「中立。他の種族とはあまり関わらないものの、個人的な友人関係をごくたまに結ぶこともある」
「人間より寿命がずっと長いため、何世代にも渡って友好関係が続く事もあるしな」
「ま、一部には利用しようとして、滅ぼされた国もあるけど」
「じゃあ、次あれか?」
「うん、魔族。よろしく」
「OK。魔族、この世界の暗黒面を体現する存在で、人間を含む全ての敵」
「作中では魔王が神王と相打ちで滅んでる上に個体数も少なくなってるため、さほどでかい勢力ではない」
「と言っても、一般的な退魔士との戦力差は下級でも十対一。上級ともなれば、一人で一国を墜とせるな。一般人との戦力差は押して知るべし。物理攻撃効かないし」
「ちなみに空狐の戦力は下級魔族よりちょっとだけ下くらい」
「俺は秘密」
「いや、たぶんお前の戦力は物差しで測る意味がないぞ」
「まな」
「んで、神族は完全に全滅。生き残りの確認は無し」
「ま、完全にそうとは言い切れないけど」
「ついでに言えばこれらの種族は表に滅多にでないし、表沙汰にならないよう魔術師協会が必死になって隠してる」
「それと、彼らの里には結界が張られており、普通の人には近づけない」
5: 15話の後書きで刹那500歳↑っぽいかきかたですが種族何やねんw
「来たな……」
「来ちゃったよ……」
「どうする?」
「正直に言うよ。刹那は人間ではありません!」
「元人間だけどね」
「どんな存在かはそのうち語るつもりではありますんで」
「こうご期待!」
「うーん、やっと終わった。つーか、一つのはがきだけで終わったな……って刹那?」
刹那がぶつぶつ壁を見ながらしゃべってる。
「空狐っていいよなあ」
「は? 何をいきなり」
「主人公だし、かわいい彼女いるし……うらやましい」
「お前だっているだろう? 幼馴染の」
「はあ? 彼女? あいつが?」
「見てて、うらやましいぞ俺は」
「あれのどこが!」
がっと刹那が作者の首を絞める。
「顔はいいけど、わがままで馬鹿力の乱暴者で」
「せ、刹那、絞まってる、絞まってる……!」
作者が腕を叩くけど一行に放さない刹那。
「幼馴染だからって、人にとんでもない事を頼んで! 挙句の果てに人が久しぶりに再会した時あいつが何をしたか覚えてんのか! ……ん?」
作者が泡を吹いて白目を剥いてるのにやっと気づいた刹那。
「おい! しっかりしろ! 誰にやられた!!」
あんただあんた。
作者を揺する刹那。次第に画面はフェードアウトしていく。
ではまた次回。
本編は明日投稿する予定です。