Prologue-3 王の眷属
毎回千文字程度にしようと思いましたが今回は戦闘前と戦闘後に分けるため短いです。
次回でプロローグ終わります。
四式特殊潜航艇38号艇
「前方に重巡クラスの艦艇を一隻確認。周囲には潜水艦のみ確認。」
「了解。おそらく、サンディエゴからどこに行ったのかわからなくなっていたインディアナポリスだろう。敵がこちらに気づいた様子はあるか?」
「敵のピンガーを確認しております。すでに気づかれたようです。」
「最も近い桜型艦隊の位置はわかるか?」
「本艦より後方20海里の地点に主力艦隊を確認。ぎりぎり通信圏内です。」
「桜型構成艦隊’海魔の王’に連絡しろ。インディアナポリスを見つけたとな。」
「了解。『こちら四式特潜38号 アメリカ重巡洋艦インディアナポリスを発見。周囲には潜水艦も発見している。本艦はすでに発見されている。至急救援を求む。』」
インディアナポリスCIC
「敵潜水艦が大量のピンを打ちました。反響音から小型艦と推定。敵は王の眷属と思われます。」
「王の眷属だと?今のピンはこちらの位置を親玉に伝える通信だ。」
「長官いかがいたしましょう?」
「できれば使いたくなかったのだが...やむをえん。艦長、全艦に潜航用意を命じよ。」
「了解。奥の手を使うのですね」
「通信長!全艦に下令『潜航体勢に移れ!』復唱は不要!」
「了解」
大日本帝国海軍太平洋潜水艦艦隊第一艦隊旗艦桜型5号艦
「艦長。哨戒任務中の四式特潜より入音。『インディアナポリス発見至急救援求む。』とのことです。」
「艦隊司令、いかがいたしましょう?」
「やることは決まっておろう有賀艦長。本艦隊に下っている命令はハワイに接近する敵艦隊の殲滅だ。」
「わかりました宇垣司令。副長これより本艦隊は特式速力で四式特潜38号の救援に向かう。」
「了解!通信長わかったな?」
「はい。『艦隊構成全艦に告ぐこれより特式速力を出す!全艦水上ディーゼル航行に切り替えろ!。』これでよろしいですね?」
「ああ、そうだ」
「20分ほどでつく戦闘用意も万全にしておけ。」
「了解。」
歴史が変わると艦長とかの部署も変わります。
次回でプロローグが終わり本編に入ります。
誤字修正(2015.6.11)