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短編集  作者: JC
1/5

神様の命 ≒ 人間の使命

ふと頭に浮かんだ事を書いてみただけのものです。

実際に読んでみると、微妙に矛盾点があると思います。もしそれに気づいてしまった方がいましたら、そこは全力でスルーして下さい。

本当にどうかお願いします。すいません。

『君は、神様を信じるかい?』

 そうか。

 神様は、信じる者にとってはかけがえのない方だが、信じない者にとっては何の意味もないただの言葉でしかない。


『では君は、神様にも命や寿命があると思うかい?』

 そうだね。

 ただ僕はね、君ら人間に命や寿命があると同じで、神様にも等しく命や寿命があると思ってるんだ。

 ははは、僕がこんな事言うのはおかしいだろ。


『君は、人間とはどういう存在か知っているかい?』

 人間とは、神様の愛を一身に受ける、塵から創り出された生命。そして、神様の分身でもあるんだ。神様は自分と同じような者を創ったんだよ。

 君ら人間には、草木を生やしたり、火をおこしたり、光を生んだり、闇を作ったり、そして、自分の分身である同じ人間を誕生させる事が可能だろう。

 神様にできる事は、君ら人間にもできるんだよ。


『ところで、神様が神様だっていうのは、いったい誰が証明すると思う?』

 そう。それは、君ら人間さ。

 人間が神様を崇める事によって、神様は神様になれるんだ。

 ちょっと嘘みたいな話だろう。


『では、なぜ神様はあんなにも偉大で、分身である人間はちっぽけなんだと思う?』

 それはね、神様だけが神様でありたい、そして神様であり続けたかったからなんだ。

 自分だけが絶対無二の唯一の存在でいたいという、ただ神様のエゴなのさ。


『さて、君は人間と神様の命の違いが分かるかい?』

 ははは、そうだったね。

 分身である君ら人間に命の始まりと終わりがあるのだから、本体である神様にだってあるのが道理だろ。

 人間の命は、人間の身体の中から始まり、たったの数十年で終わってしまう。長くても一世紀程度さ。

 これは神様が、分身とはいえ自分とは違うように創ったからなんだ。


『では、神様の始まりと終わりは?』

 そう思うかい。でも、僕の考え方とはちょっと違うな。

 神様の命は人間の意識の中から始まってると思うんだ。

 人間が神様、「無い物がある」という「概念」を、「存在」へと進化させる。そしてその「存在」は、「経験」と「知識」という姿に変わり、最終的には「記憶」という名の命に変身するんだ。

 それは例えば、神様の事が書かれた本や聖書、絵、曲、もちろんこうして君と話している事だってそうだ。


『結局、何が言いたいか分かるかい?』

 神様はね、君らが死なない限り、神様の事を忘れない限り、この地球上に人間が存在する限り、永遠に生き続ける事になるんだ。

 すごいと思わないかい。

 ああ、そうさ。これは神様が君ら分身に与えた使命なんだ。

 全知全能の神は皮肉にも、自分の命の存続を分身たちに託すしかなかったんだ。

 でも僕は、そんなの許せない。あのお方のお傍にはつねに僕らという子らがいるのに、それを差し置いて君らに託すなんて。

 でもね、僕はそんな神様よりももっとすごい事をしようと思うんだ。


『なにかわかるかい?』

 僕はね、あの神の糞野郎をこれから殺しにいってくるよ。

 まずは、君からだ。



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