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         1 没落領地

 マリエールは没落領地を引き継いだ。生産系の魔法を持つマリエールは、魔法を利用して領地改革に乗り出す。

            1  没落領地


 マリエールは没落領地を譲り受けた。男爵が散財して没落させた領地だ。男爵が借金した金はある。男爵の借金した金だからと踏み倒す事はできるだろう。そうした場合踏み倒した相手との関係が最悪になる。マリエールは5年以内の償還を申し出た。

 没落領地には幾つの問題がある。広いけど痩せた土地だ。元々あまり収穫量は多くない。厳しい取り立てで若い人達は領を出た。農作業できる人が少ない。借金はこの領の収穫量の数年分だ。

 だけどマリエールには秘策がある。生産系の魔法だ。この魔法があれば没落領地も復活するはずだ。

 マリエールは執事のセバスチャンに相談した。

「生産系の魔法を使うために、従来からの村か新しい土地のどちらから始めた方がいいの思いますか。」

セバスチャンは即座に答えた。

「新しい土地から始めた方がいいと思います。お嬢様が集めた種を今こそ試す時です。ただし既存の村々の人々にも声をおかけになるべきでしょう。進んでお嬢様の生産系魔法を受け入れるように。」

 先ず場所探しだ。鳩のピジョンに頼んで場所を探して貰った。マリエールは動物、植物と会話ができる。そして愛される。ピジョンが見付けた草原が畑を作る絶好地のようだ。川も近いし広々している。

 早速現地にフライで飛んで万能農具で機械人形が耕作を始めた。マリエールは種をまき水をまき育成の魔法をかけた。別の機械人形に農地を囲う柵を作らせた。しばらくすると芽が出て茎出て実がなり出した。商人と村々の村長達を呼んだ。機械人形が草刈りしているのを見て驚いた。マリエールは、

「これが私の生産系の魔法です。もう直ぐ収穫の時期です。収穫できたらこちらのモンブラン商店で買い取りをお願いしています。既存の村々でも生産系魔法を受けたい村は申し出てください。機械人形と万能農具ををお貸しします。」

その後幾つの村々から申し出があった。

 マリエールはモンブラン商店と商談に入った。収穫したらアイテムボックスに入れてモンブラン商店に納品に行く、納品した後買取価格を決める。買取価格の半分は借金の返済に充てる。大筋そうゆう内容だ。

 収穫が終わりモンブラン商店の買取も終わった。借金の返済の一部が終わった。また同じ農地で農作業が始まった。年に何度でも収穫できるのか生産系魔法の魅力だ。各村々でも生産系魔法の農作業が始まった。短時間で収穫ができ繰り返し収穫できるのがこの農法の魅力だ。機械人形が手伝ってくれるので負担もそれほどない。全て村てこの農法が取り入れられるのに時間はかからなかった。その年の領の農作物の生産量は前年の30倍。借金も返済できた。商人達との関係も悪くならずに済んだ。

 再びセバスチャンとの会話だ。マリエールは計画が成功して御機嫌だ。

「ねぇ、セバスチャン、ここまでは順調だけど、私の夢はまだまだよ。家畜や海産物、お酒や薬、商店、居酒屋-----------------。色々やりたいの。モンブラン商店の協力を仰いで発展させたいわ。」

マリエールの夢は広がる。

 農業改革に成功して借金も返済した。マリエールの野望は果てない。家畜、海産物、お酒、居酒屋-------。まだまだ続く。

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