次の日の朝
オリジナルのお話って書いたことがあまりないので、楽しみつつ、主役カップル達が幸せになってくれたら嬉しいなと思っております。
私の書き方だと、キャラが自分で動いてお話を作っていく事が多いんですが、どんなストーリーになってくれるか、そこもまた楽しみであります。
お互い不器用で一緒に居すぎてよくわからなくなってるこの子達を見守っていただけたら幸いです。
いつもの朝。いつもの部屋。そしていつもの私。
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夢の中にいた私を現実へと引き戻す音が聞こえる。
スマホのアラーム音だ。
「んーーー」と小さく唸ってベッド脇にある棚へと手を伸ばす。
指先がスマホを取ろうとした瞬間にそれは床へと落ちた。
「…最悪」
小さく呟いて、渋々と重い体を起こした。
ベッドの端に座り、手を床へと伸ばして、鳴り続けていたアラームを止める。
時刻を見れば6時半。
「…やだな。学校行きたくないな」
なんて呟きながらもベッドから立ち上がり窓へと行き、カーテンを開ける。
窓から見える向かいの部屋。カーテンはまだ閉まってるから寝てるのだろう。
昨日の放課後に見た光景が思い浮かんで、自然と眉間にシワが寄った。
帰り道で偶然見た、となりのアイツの姿。
アイツの横には、嬉しそうに文字通り花の咲くような笑顔で笑う彼女。
「…彼女作らないって言ったじゃん。ウソつき」
そう呟き、支度の為に洗面所へと行く。
親同士も仲良かった事もあり、子供の頃からいつも一緒でクラスもだいたい同じだった腐れ縁。クラスメイトからは小学校の頃から「夫婦」なんてからかわれて、いつもセットにされていた。
当たり前のようにアイツの隣には私がいて、私の隣にはアイツがいた。
それが当たり前じゃないんだと、昨日気づいてしまった。
アイツの横に私じゃない人がいる事が少し…いや、大分寂しい。
気づかないフリしていた気持ちが溢れだし、はっきりと私はアイツが好きなんだと自覚してしまった。
「…学校、行きたくないな」
再びそう呟いて、鏡に映った自分の顔を見てため息が漏れた。
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「いってきまーす」
そう言って玄関のドアを閉める。
また自然と出てしまうため息。
「なんだよ、朝からそんな辛気臭いため息ついて…」
「?!!」
背後から聞こえた声にびっくりして体が跳ねる。
振り向くといつからそこにいたのかアイツが立っていた。
「オッス。ほら、行くぞ」
いつもと変わらずそう言えば、アイツは歩き出す。
しばらく歩いて、呆然としてアイツの後ろ姿を見て動かない私に気づき、振り向けば私の前へと戻ってきた。
「どした?どっか調子悪いのか?」
心配そうに言えば、アイツの手が伸びてきて、私の額に手をあてる。
「熱はないみたいだな…」
突然の事に慌てて体が一歩後ろへと下がってしまった。
「だ!…いじょうぶ!」
「なんだ?変な奴」
勢いよく言った私の言葉にアイツは優しく笑みながら言う。
「なんでもない!ほ、ほら、学校遅れる!行こう!」
首を左右に振って言い、私は先に歩き出した。
「おーい、置いてくなー?」
なんて言いながら、いつもと何一つ変わらない態度でアイツは私の隣に並んだ。
自分の気持ちに気づいてしまった今では、昨日までのように話せず、無言になってしまう。
アイツはそんな私の隣をただ黙って歩いた。




