魅力的な女性
困惑した様子の少女を夢見心地で見つめていた彼の無表情な視線は、下の細い路地で起きた事件に引き寄せられた。薄暗い月明かりの下、美しくあどけない少女が、乱暴なトラブルメーカーたちに押し倒されていた。その目にはっきりと映る激しい抵抗の決意にもかかわらず、少女は戦うことを選び、彼らの猛攻撃に抵抗する最後の望みをつかもうとしていた。しかし、悪党の一人が彼女の肋骨に鉄の棒を激しく振り下ろしたとき、彼女の絶望は増すばかりだった。少女は悲鳴をあげた。
涙が瞼を埋め始め、彼女は唇を噛んで涙が落ちるのをこらえようとした。苦悶の瞬間、無力に横たわり、それでもなおもがいている少女を見て、エテルニタスは何も考えずに行動する衝動に駆られた。迅速かつ優雅な動きで、エテルニタスは隠れていた場所から煙のような黒い霧のパフとともに忽然と姿を現し、彼女の暗い黒曜石のような剣は、月明かりの中でキラキラと輝きながら、刃の一本一本を包む薄い紫黒色の光を放った。
その剣の動きはまるで魅惑的な芸術の舞踊のようで、肉眼で見るととてもシンプルでありながら、一振り一振りにリズムと優雅さを醸し出していた。一瞬の瞬きをしただけで、トラブルメーカーの一団は死んでしまい、いつものように通りに死体が溜まっているだけだった。
役目を終えたエテルニタスは剣を静かに下ろし、傷薬の入った小瓶を少女のそばに置いた。
地面に横たわった少女は、エテルニタスが消えた場所をぼんやりと見つめていた。彼女は今しがた目の当たりにした動きの優雅さとスピードに魅了されていたが、自分の救い主が最重要指名手配犯であることなど知る由もなかった。エテルニタスに関する情報はノクターナス帝国にしか知られておらず、彼らでさえ仮面の裏の姿を明らかにすることはできなかった。彼の住処は謎のままであり、悪の霧と永遠の夜の闇に密閉され、この10年間で彼らが知っているのは彼の名前だけである。
反対側...
エルンアエスの東部地区-かつて職人や芸術家の住む地区として知られていたが、その夢が泥と貧困に飲み込まれる前-に、古い建物が瀕死の状態で建っていた。
店の看板はほとんど読めず、窓はひび割れ、壁には無理やり引っ掻かれた謎の記号がいっぱい。店内では、中年の女性がボロボロになった少女の手当てをしていた。
「骨折していますね」彼女はエテルニタスに助けられた少女の腹部を押しながらつぶやいた。
"アーッ！"
"ちょっと待て。悲鳴をあげたら、みんなおしまいだ。"
