表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルーファの救済  作者: リリアナ佐助
1章
7/44

06 ソウマ・ムスビ

 顔を上げると、黒いフードを被った人が隣に立っていた。私より頭一つ大きいくらい。子供だろうか。

 顔を覗かせたその人の黒い瞳と目が合った。蛇のような少年だと思った。細い瞳孔は吸い込まれそうなほどの深い黒。白い肌に恐ろしいほど映えていた。今なら大蛇に捕食される獲物の気持ちが分かる。呑み込まれてしまいそうだと思った。


「ルーファ様!!」


 セツの鋭い声と共に、身体を凄い勢いで後ろに引かれた。手が重なっていたその人と一気に距離を取られ、呑み込まれそうだった現実から引き上げられる。気がつけば目の前にはセツの背中があった。セツは身体を丸め、毛を逆立てている。


「こんばんは、アルデルファ様」


 この場に不釣り合いな穏やかな挨拶だった。丁寧で柔らかな細い声。セツに威嚇されていることに気が付いていないのかと疑うほどだった。


「ここで何をしているのですか」


 背筋が冷たくなるような鋭い声でセツは問う。顔を見なくても怒りが伝わるほどの厳しい声。こんなセツは初めてだった。セツの変化に驚きながら、背中越しに少年を見た。

 全身黒一色の装いの少年。白い肌が際立っていた。顔が幼く、まだまだ子供だ。ただセツを見ても動じない姿は子供だとは思えない。目を細めて穏やかに笑い、セツを何とも思っていなさそうだった。


「すごいですね。まさか神獣(しんじゅう)を従えているとは。イヅル国でもそのような人はいないですよ」

「ここで何をしているのですが、ソウマ・ムスビ様」


 セツの言葉に耳を疑った。この少年がソウマ・ムスビ。『破滅のアデル』の表紙絵を思い出す。アデルとソウマが手を合わせ、お互いを見つめ合っている絵だった。細部までは覚えていないが、ソウマの方は特徴的な目で描かれていた記憶があり、対峙している少年に似ている気がする。


「私の周りを嗅ぎ回っている人物は誰かと思いまして。驚きました。まだ幼いベイリー家のご令嬢だったとは。しかもイヅル人でもないのに神獣を従えている」


 笑みを顔に貼り付けたまま、鋭い目が私を見る。このまま逃がす気はないという強い意志を感じる。

 でも、当たり前だ。当然の怒りだ。会ったこともない人が自分の周りでこそこそとしている。しかも毎日行動を見張ってくる。苦痛以外の何物でもない。セツの背に隠れている場合ではなかった。


「ルーファ様、後ろに下がっていてください!」

「待って、セツ」


 セツの隣を通って、前に立つ。少し先にいる距離のソウマに目を合わせた。


「ご挨拶およびお詫びが遅れてしまい、申し訳ございません」


 イチカ先生に習ったイヅル国式の最高位の礼をとる。左胸に手を当て、足を曲げて深く礼をする。


「お初にお目にかかります。私は慈愛の一族、ベイリー公爵家のアルデルファ・ベイリーと申します。この度は勝手にソウマ様の元へ使い魔を送り、行動を見張る行為をしてしまい申し訳ございませんでした。深くお詫びいたします」


 頭を深く下げた。もっと他にいい方法があった。安易に見守るという、聞こえがいい言葉を使い、それが最善だと自分を納得させて決行した。知り得た情報は多いけれど、他にもっとやりようはあったはずだ。自分の軽率さが招いた結果だ。


「頭を上げてください。謝罪を求めているわけではありません。目的が知りたいだけです」


 静かな声がそう言った。顔を上げるとソウマの顔から笑みは消えていた。ただただ私を見ている。表情からは感情が読み取れない。

 このまま未来の話を伝えてしまっても信じてはもらえないだろう。未来を知った経緯がそもそも信じてもらえるような状況ではない。秘密裏に情報を得たと濁し、危険を伝えるしかない。この状況下での嘘は苦しいけれど、覚悟を決めて口を開いた。


「ソウマ様に危機が迫っているとの情報を得ました。敵に悟られずにその危機を回避したく使い魔をソウマ様につけておりました」

「危機? どのようなものですか? 情報源はどこからでしょう?」

「誘拐です。あなたの周りの誰かが誘拐を企てているようです。情報源は……すみません。立場上お伝えすることができません」


 ソウマが口角を上げて歪に笑った。笑いをかみ殺しているような口だ。ただ、目は笑っておらずこちらを見続けている。同じ子供とは思えないほどの殺気だ。ある程度距離があるのに、すぐ傍でナイフを首に押し付けられているような気持になってくる。怖くて堪らない。

 話にならないのは分かっているけれど、この世界の未来を知っているだなんて言えない。頭がおかしいのかと余計に怒りを買ってしまう。今はただひたすらに耐えるのだ。


「信じるとお思いですか? 失礼ですが、もっとマシな嘘が吐けないのですか?」

「申し訳ございません。ですが、真実なのです。ソウマ様こそ、明かせない伝手(つて)はありますでしょう? それは私も同じです」

「私から真実をお伝えしましょう」


 対峙する私とソウマの間に再びセツが割って入った。真実って……この場で未来の話をするのだろうか。何を話すか分からず、セツに触れる。でもセツは気にせず前を向いたままだ。


「ルーファ様……いえ、アルデルファ様は、神獣の聖女として認められたお方です」


 神獣の聖女。


 初めて聞く内容だ。小説でもそのような話が出た記憶はない。けれど、目の前のソウマが驚くように目を開いている。


「白虎を従えているのはこのためです。ムスビ家ならば神獣の聖女の力をご存知でしょう。アルデルファ様がソウマ様の危機を知っているのは予知の力によるものです」

「けれど、アルデルファ様はイヅル人ではありません」


 ソウマが疑わし気に私を見た。その視線から庇うようにセツが私に身を寄せた。


「イヅル人でなければ神獣の聖女になれないと、どこかの文献にありましたか? 歴代聖女はイヅル人ばかりではありますが、絶対にイヅル人でなければならないとは定められておりません」

「それは、そうですが……」


 そう言われて、ソウマは考え込むように顎に手をあてた。話がどうなっているか見えないけれど、セツの言葉をソウマが聞いてくれている。神獣の聖女がどのようなものなのか知らないけれど、ソウマにとっては重要なことみたいだった。あとでセツに訊いておこう。


「信じられないのは無理もありません。帝国人の神獣の聖女なんて前代未聞ですから。正直に申し上げたところで信じる者はおりません。それに今はまだアルデルファ様は力が不安定で、すべてを予知できるわけではありません。だからこそ、アルデルファ様はご自身の存在は伏せ、ソウマ様をお守りするために使い魔を遣わせたのです」

「そうなのですか?」


 考え込んでいたソウマが私に問う。畳みかけるセツに少し戸惑っているような声だった。先ほどの鋭い視線はなく、どう判断したらいいのかと困っている様子が見て取れた。少し動揺している様子が年相応に見える。


 神獣の聖女のことは知らないけれど、今はセツを信じて乗り切る他ない。心の中でソウマに謝りながら口を開いた。


「はい。詳しくお伝えできず申し訳ございませんでした」

「いえ、その……そうでしたか」


 まだ聞いた内容を受け止め切れないようだった。私から目を逸らし、ソウマは口を結ぶ。


「いきなりこのような事を言われても受け止められないと思います。ただ、1年以内にあなたが誘拐されるという未来をみました。残念ながら、誰にどのような方法で誘拐されるのかの詳細は分からないのですが、力になりたいのです。危険人物の心当たりはありますか?」

「立場上敵は多いので、心当たりはたくさんありますが……今は信頼のおける師の元で鍛錬を積んでいるので、守られているとは思います。あと3年は師の元にいるので、誘拐は正直信じられません」


 戸惑いながらソウマが答える。私を信じるべきかどうか迷っているように思う。出会ったばかりなのだから当たり前だろう。


「信じられないのは当たり前だと思います。こんなことを突然言われて信じる者はいません。でも、頭の片隅には誘拐の話を置いていただきたいのです。周りに怪しい人物がいれば警戒をしてほしい」


 周りを疑い続けることは辛いことではあるだろうから、酷いことを言っているのは自覚している。でも、誘拐が計画されているということを知った上で、周囲を観察すれば誘拐を防止することにも繋がるはずだ。


「ソウマ様がよろしければ、使い魔もソウマ様の元に預けたままにしておきます。何かあれば使い魔が守ってくれるでしょう。万一誘拐された時に備え、ソウマ様がいる場所を知らせるよう使い魔にはお願いしてあります。もし私に伝えたいことがあるならば文通も可能です。使い魔にお願いしてください」


 もともとソウマを守るよう使い魔にはお願いしている。だからセツも問題ないはずだ。けれど、ソウマは手を顎に置いて考え込んでいるままだ。ソウマの答えを聞かずにしゃべり過ぎてしまったかもしれない。反省していると、セツが私に身体を寄せてくれた。大丈夫だと伝えてくれているみたいだ。心の拠り所になりたいと先ほど伝えてくれた言葉を思い出す。




「どうしてここまで私のことを気にしてくれるのですか?」


 ぽつりと掠れるような声だった。ソウマが眉を垂らしてこちらを見ていた。


「あなたは婚約者候補だけど、私とは会ったこともない。イヅル人と深い関係にある家系というわけでもない。慈愛の一族は誰に対してもこうなのですか?」


 確かに私の家族は誰にでも献身的だ。でも、やっぱり私の中の気持ちは違う。私は全部を癒せないし、守れない。この手の中にある人達を愛したい。愛されたい。自分本位の願いしかない。


「未来のソウマ様を知って、苦しんで欲しくない人だと思ったからです」


 不安を与えないようにできるだけ静かに伝える。月明かりに照らされたソウマはじっと私を見ていた。先ほどは捕食されてしまうと思った目も、今は恐怖を感じない。雰囲気がいくらか和らいだように見えるからだろうか。


「よく分からないことばかりですが、一先ずは……分かりました」

「混乱させてしまってすみません」

「いえ、私も突然来てしまった、から、で……っ」


 私を見ていた目が突然上を向いた。続けてぐらりとソウマの身体が揺れた。ここは4階のバルコニー。ソウマは手すりの近くに立っている。落ちてしまう。咄嗟に身体が動いた。


「セツ!」

「承知しました!」


 ソウマに向かって走り寄りながらセツを呼ぶ。一飛びで軽々と距離を詰めたセツはソウマの背後に回り、身体を支えた。ソウマの身体はセツの柔らかな毛に沈む。危なかった。少しでも遅ければバルコニーから落ちていた。


「セツ、ありがとう」

「礼には及びません。これは妖力切れでしょう。ここに来るために相当無理をしたようですね」


 セツの毛の中から弱々しいうめき声が聞こえてきた。毛をかき分けると真っ白な顔をしたソウマがいた。セツの毛の白さといい勝負だ。眉間に皺を寄せ、苦しそうな息遣いをしている。


「ここだと夜風にあたるのでよくないでしょう。私の部屋に」

「だめ」


 強い力で腕を掴まれた。苦し気に開けられた瞳に胸が痛む。生気のない顔に、かなり無理をしているのだと分かる。


「ここにいるのは、秘密だから……お願い」

「でも、顔色が……部屋には誰も呼びませんから」

「お願いです、アルデルファ様」


 絞り出すような声。でも、私の腕を掴む手は緩まない。本当に私の部屋に入るつもりはないようだ。ここで揉めてもソウマのためにならない。気が引けるけど、バルコニーで休んでもらうしかなさそうだ。


「わかりました。でも、今はしっかり休んでください。少し食べる物をとってきます」

「だめ、ここにいて」

「ですが……」

「だめ」


 強く腕を引かれ、ソウマの胸に倒れこんでしまう。慌てて身体を離そうとするも、逃げると思われたのか再度腕を引かれる。


「ソウマ様、アルデルファ様が嫌がっています」

「セツ、大丈夫よ」


 唸るセツを止める。ここまでの強い拒絶には驚いているけれど、でも、とてつもなく不安なのだろう。このような状態で、知らない人間の自室に行くのには抵抗があるのは当然だ。ソウマはまだ9歳。急に使い魔を送られてどれだけ恐ろしかったことか。誰も信じられないのだろう。胸が罪悪感に痛む。


 妖力を多く使ってまで使い魔を送ってきた人を特定し、国を跨いで一人でやって来た。脅威を払い除けるための行動力を考えると、ソウマにとってこのような事は初めてではないのかもしれない。立場上敵が多くいると言っていた。今まで何度も恐ろしい思いをしたのかもしれない。


「無理をさせてしまってすみません」


 荒く上下する胸。私を抑える手は冷たい。ソウマは何も言わず、ただ目を瞑っている。


 私に心と妖力を回復させる力があればいいのに。無力な自分に息を吐く。まだまだ兄から学ばなければ。


「ちょっと失礼しますね」


 セツがゆっくりと私とソウマを包むように体勢を整えた。二人とも丸ごとセツの白くふわふわした毛にすっぽりと包まれる。

 不思議だ。今夜は蒸し暑いはずなのに、セツに包まれると程よい涼しさで心地が良い。


「神獣の傍にいると妖力の回復が早まります。しばらくこうしていれば回復するでしょう」

「ありがとう、セツ」


 セツはごろごろと喉を鳴らした。ああ、好きな音だ。この音を聞きながらセツにもたれて眠ると身体が軽くなる。ソウマも同じように癒されるといいけれど。


 頭を上げているのがそろそろきつくなり、そのままソウマの胸に頭を預けた。冷たい身体。生きているのかと不安になるけれど、吐息を頭に感じてほっとした。

 普段からこんなに冷たいのだろうか。心配になる。兄曰く、子供は体温が高いのが健康の証となるらしい。低体温は一般的に睡眠不足、栄養不足、ストレスが考えられるそうだ。

鍛錬というのは身体が資本な気がするけど……ゆっくり休める環境にないのかもしれない。もしかしたら私が与えた恐怖のせいでそうなっているのかもしれない。


「ソウマ様、少し身体の血の巡りを良くしますね。嫌でしたら私に触れている腕に力を込めてください」


 ソウマはうっすらと目を開けた。しんどそうな目だ。開けているのもやっとなのかもしれない。特に拒否するような様子がないから「失礼します」と断り、手にそっと触れた。やっぱり氷のように冷たい。

 治癒術はまだまだ勉強中だけど、少し楽にする程度ならばできる。


 息を吸い、目を瞑る。身体を巡る熱――魔力をかき寄せ、指先に集わせる。私の魔力を練って捏ねて、練って溶かす。液状化させるイメージを持つのだと兄が言っていた。しばらくそれを繰り返し、魔力が扱いやすくなるのを感じたら治癒に入ることができる。そのまま溶かした魔力をソウマの身体の中に流した。


 ぴくりとソウマの身体が跳ねた。けれど抵抗はされなかった。触れられている腕にも力は込められていない。


 溶かした魔力がソウマの血液に入り込んだ。けれど……あまり良いとは言えない状態だった。


 ソウマの身体の中の妖力が不安定だ。妖力切れを起こしているといっても、身体の機能を最低限動かすくらいの妖力は通常残っている。その残っている妖力が不安定なのだ。


 魔力や妖力は血液の流れに乗って、身体を循環する。そのため、1箇所に留まることはあまりない。ただ、ソウマの場合、妖力が体内のあちこちに留まっているせいで、妖力が必要な役割を果たせていないように思う。この状態だと秘術を使うのも一苦労なのではないか。今の時点で覚醒できていないのはこのせい?


 ただ、今の私の力ではどうすることもできない。私の力が及ぶ範囲内にある妖力をかき集め、血液に送り込む。それくらいしかできない。


 妖力は魔力と比較すると捕らえづらい。魔力で捕らえたと思っていても、するりと逃げて行ってしまう。前世の金魚すくいを思い出す。でも、イチカ先生が何度か私の治癒術の鍛錬に付き合ってくれたおかげで、妖力を扱う経験はある。だからいけるはず。


 妖力を追いかけ、捕らえ、血液に戻す。追いかけ、捕らえ、戻す。地道な作業を繰り返す。血液に妖力を戻せばあとは身体がどうにかしてくれる。


「ルーファ様、ご無理はなさらぬよう」

「うん。気をつけるわ。ありがとう」


 セツに言われて自分の額に汗が浮かんでいることに気づく。ソウマを見ると目を瞑り、穏やかに呼吸をしていた。身体の力が抜けているから眠っているのだろう。よかった。睡眠は特効薬だ。


「セツも一緒にいてくれてありがとう」

「私はいつもルーファ様と一緒ですから」


 セツの首を掻くと、喉が大きく鳴る。やっぱりセツの喉を鳴らす音は癒される。あともう少し頑張れそうだ。


「あと少しだけ頑張るわ。セツのおかげでソウマ様の妖力も増えてきたからやり易くなってる」

「かしこまりました。でも、本当に無理だけはなさらぬよう」

「うん。私まで倒れたら大変だから。でも……妖力がこんなに体内で安定していないのは、ちょっとびっくりだわ。鍛錬をしているならむしろ安定しているべきだと思うのだけれど」


 額の汗を拭う。それを見てセツがしっぽを振った。しっぽの動きに合わせて私の周りに手のひらサイズの水球が浮く。私の自主鍛錬中に水分補給のため、よくセツが使ってくれる秘術だ。水球を手に取り口をつける。冷たい水が喉を潤した。


「ありがとう」

「いえ……しかし、そうですね。ルーファ様の仰る通り、ソウマ様の妖力は不安定です。自身が持つ妖力の大きさで何とか力押ししているようですが、安定化することができればとんでもない秘術使いになるでしょう」

「そうでしょうね。でもここまで不安定になることはイヅル人にとってよくあることなのかしら」


 私の問いにセツは首を振った。


「極端な栄養失調であれば有り得ますが、ソウマ様の地位にいらっしゃる方がそうなってしまうなんて、まずないはずです」

「ひょっとしたら持病なのか、もしくは鍛錬をしている環境なのか」


 2人で頭を合わせて唸る。病ならば小説の世界でも妖力が安定していないことで苦悩しているはずだ。そうではないということを考えると、やはり鍛錬をしている環境を疑うべきなのだろう。使い魔から得た情報を思い返してみても、特に劣悪な環境下にいるわけでもないように感じたけれど。もっと色々調べる必要がありそうだ。


 でも今は、ソウマをできるだけ癒すことに集中しなければ。


「さて、もうひと頑張り」


 水球を飲み終え、私は再びソウマの手を取った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ