家族皆がタカラモノ
色んな人に見てもらえてて実ははねて喜んでます
そもそもキミさ、僕がどんな見た目してるかわかってる?
『それは…あ…あれ…?』
カロスは驚愕した。なんの違和感も抱かずに戦闘していたが相手の見た目を思い浮かべることもできない。
『お前…ほんと何者なんだ?』
カロスの問に答えることはしなかったが彼は悪戯に成功した子供のような笑顔を浮かべながら溶けるように認識できなくなった。しかし暗闇から出られるわけもなくまだ戦闘は続いているように思える。
カロスは奥の手を使う決心をした。
【地獄へと道連れ】
これは相手に殺された場合にだけ発動することが可能な魔導具であり最高クラスのレアリティに分類される。効果を端的に言えば相手を殺すまでの不死身を付与する効果である。
しかしコレはそれだけではない。
かつて仲睦まじい家族が一夜にして惨殺された。働きに出ていた父親、家事をしていた母親、ヒーローごっこをしていた息子と付き合わされていた娘、家族全員が殺された一家の中で何者かの慟哭が響く中現れたとされる道具で による加護なのか悪魔の囁きによるものか全く才能のない一家の遺髪と骨とそれぞれの宝物を溶かしてこの魔導具に混ぜられており、ナイフは溢れ出る殺意と恨みを持ったものに対してだけ能力が発揮できるようになっており、身体強化を才能がなくても高レベルで発動できるようになっている。(例外的に与えられた能力に対して や悪魔の〜と呼ばれることが多いがこういったあまりにも大きな変化には新しく名前がつけられる、レア度はユニークとされる)
【たとえ我が身朽ち果てようと】と呼ばれるようになったこの道具は彼が最初に勝ったボスが落としたものだ。全く関係のなさそうなゴーレムから落ちたが鑑定から聞いた背景のことを知ると使いづらく、レア度も高いので使えずに放置していた。
このナイフで、攻撃を受けた瞬間上昇した耐久性によって無理矢理カウンターで終わりにしてやる。)
カロスはどんな攻撃でも受け止める覚悟を決めた。
ちなみにその道具をゴーレムが落としたのは色々な事情があります