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緑の仮面と欺く者、捨てられた人

リルが起きたときに感じたのは、微かに香る木の香りだった。

「? なんで私生きてるの?」

周りを見渡すと仮面が落ちている。見るからに木製で笑っているように見えた。しかしとても不気味だ。当然のことだが、殺されかけて、怪物に目を付けられて、気づいたらそのお面があるだけなのだ。不気味であろう。

「ないよりいっか…ここから私どうしよう…皆、み~んな私を見捨てたんだ…ここから…ここから出て私はどうするの?私はなにをしたらいいの?誰と生きていったらいいの…」

それでも大きな不安感が動かない面を抱き締めて安心したいと考えた。世界に見捨てられた自分は、ここから出られるのか、出てどう生きるのか、彼女は生きることを諦めかけていた。

手に取ろうとした仮面から伝わる、被れという意思に、リルはなんの疑問も持たずに問いかけていた

「どうして?…あれ?私誰に向かってこんなこと言ったんだろ?もしかしてお面さんが話してるの?」

仮面から伝わる声はこう伝える

私を被ったのなら、君に力を与えよう。生きる術を与えよう君を嘲る何もかもを一緒に壊してしまおう

「全部…全部壊すの、良いかもしれないね…でも私は…全部壊したい訳じゃないの…こんな魔法をこんな使い方で使うから、たくさんの人が私みたいに殺されたんだなって…だから、私がこの魔法を使う人たちを消しちゃうまで、私に力を貸してくれない?」

構わない

「そう…ありがとう」

名前を変えなさい。バレてしまえば面倒なことになるかもしれない。ここに入ったことは知られている。君の名前を使い続けるのは私たちの危機を招くだろう。

「そう…じゃあね、私に名前付けて!」

(なんか好感度高いな?)

そうか…では、リュカにしよう

「わかった」

さぁ、私を被ってみなさい


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