出会って60秒で相性はわかる
カロスのマジックポーチからでてきたのは仮面であった。ちなみにマジックポーチはカロスの友人の発明品であり、カロスの素材集めと友人のカンヅメ(3連徹夜)によって完成した画期的な魔道具である。素材にした次元猫と妖猫により異常な空間をポーチ内に生成している。生き物も入れるが入れたことはないので生き物は入ることはできないと考えている。
その仮面はまるで子供の作ったような珍妙さと奇抜すぎる深緑色、笑うとも嘆くとも判別できない表情によって呪具にしか見えない。
いつの間にか紛れ込んでいた異物を取り出そうとした手が触れた途端に情報が頭に流れ込んできた。
『汝、資格を持たざる者と見る。虚構に阻まれ果てるか?罪を被りて祓い廻るか?』
意訳
「お前不法侵入やろ?ここで気ぃ触れて死ぬか?罪認めて出てくか? 」
「資格を持たざる者?拐われてきたのに資格を要求してくるとは思わなかったな。そんなに人を入れたくない場所に連れてくるほど俺を気に入っていたのか?」
追加でこの面は装備と反発することも伝わった。つまりは
「装備無しでどっかにほりだされるけどしゃあなしよな!罪人やし!ガンバ!」
真剣に(ここにはクソしかいないのか?)そんなことを考えたカロスはある強行手段に出る。装備全部ポーチに突っ込んだら行ける!
武器防具をすべてポーチに入れて完全に私服となったカロスは覚悟を決めて仮面を被った。