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ボス部屋周りのウザいあれ
ずっと目をそらし続けたこと、避けては通れないこと、その大体は後から津波のようにどうしようもない高い壁となって押し寄せてくる。
文字通り壁、一切の光を反射しない星の無い宇宙のようなこの空間からの脱出。いい加減目をそらすのも限界と悟ったカロスは壁の調査を始めた。
実験1
シンプルに殴る 結果 拳を負傷した。(メカニカルテールなども弾かれた)
実験2
隠された仕掛けを探す 結果 何もない上距離感のわからないこの空間では不可能だった。そして壁に当たらないことに気付き不安になったので二度とやらないと誓った。
カロスは一旦持ち物の整理をすることにしたようだ。
彼の所有するアイテムの中には曰く付きの物や逸話があるようなものが多い。
それらは熱心にダンジョンを攻略し続けるかロスの努力の結晶でもあり、密かに自慢に思っている部分でもある。それだけは絶対に負けない自信があるからこそ、切迫した状況で荷物整理を行いだしたのだ。自慢に思う分、管理もしっかりと行っており、本来カロスの覚えていないアイテムがあるはずはないのだが…
「ん?こんなアイテムを持っていたか…?」