NDK(ねぇ今どんな気持ち?)
その瞬間カロスに起こったのは腹部を中心とした貫くような熱と痛みであった。
「ッッッ!?」
声にならない叫びを上げながら前方へ傾くカロスだがその体が地面に着くことはなかった。正確に表現するならば、その「体」は着かなかったの方が正しいだろう。なぜならその体には腹部から鹿の角のようなものが生えていたからだ。
ガチッと地面に角がぶつかる音と少しの衝撃によって生じた痛みに顔をしかめつつもカロスが目を開けるとそれは己の体から生えていることがわかった。
刺された訳ではなく本当に己の体内から生えているのだ。防具さえ貫くそれは肋骨であることを悟り、回復薬では治らないと理解したカロスは躊躇なくその骨を叩き折り回復薬を使用した。延びている部分は髪や爪と同じ判定をされると考えた考察は当たっていたらしくすぐに穴と骨は塞がっていく。
「糞みたいな呪文じゃないか…持ち主の性格が反映されてるんじゃないか?もはや恨みを感じるぞ。」
それでも魔道書は高額で売れるので呪文の確認をせざるを得ないカロスは第二の呪文を確認する。
三種爆雷 様々な地雷を設置する
第三の呪文
アンロック前
「説明が雑すぎないか?まぁいい。三種爆雷」
パターン1 接触すると爆破する
パターン2 念じると爆発する
パターン3 時間経過で爆発する
「ほぉ?なかなか面白いな。というか設置ってなんだ?物に付けれるのか?付けたいと思った場所に着くのか?」
結論から言うと両方に設置できた
なかなかに使える魔法であろう?
第三の呪文 鈍化空域・衝波 相手を鈍化する空間とぶっ飛ばして鈍化させる衝撃波を発生させる
「これも試してみたいがこの場所では難しい。そろそろ真面目に考えるべきか。」