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第七話 僕らの七日間特訓 明けて早速校内イベント予告だと!?知ってたよ!!

 ー6日目夕方ー


 「みんなお疲れ!良く頑張ったな!明日はゆっくり休んで明後日また学校で会おう!ほらラック、行くぞ!」


 俺たちは楽しい楽しい育成期間を走り抜け、強力なパートナーに育て上げることに成功した!


 「もぅ…ゆるじで…。」


 「あがん、水、水をぉ…。」


 「人智を…超えて、います…。ガクッ」


 こちらの世界に足を浸けた彼らは無事に逝っていた。



 7日目


 寮部屋にて。


 「・・・ねぇ、あまりにもきつかったとは言え、本当に6日程度でニートキングに勝てるの?」


 「お前なぁ…。それで勝てないわけないだろうが。俺の中では固有種最恐のエレキスクワールだぞ?技構成も戦い方も教えた。後はそのテンプレにハメるだけで勝てる。」


 「まあ、これで勝てなくてもどっちにしろ勝てなかったってだけだし、なるようにしかならないか…。」


 「お、廃人(ゲーマー)精神わかってきたじゃん。」


 「・・・その言葉は良くわからないけど理解したくないって本能が拒絶してるよ。」


 「まあ分からなくてもいいぞ。気がついた頃には染まってるだろうから。」


 「なんかやだなぁ…。って、ショウはさっきから何をしてるの?」


 「ん?あぁ、ちょっと考え事だ。」


 まぁ所持品整理とその他イベント確認だけどな。


 どうやらラノベの転生展開みたいな感じで。あの世界には今は戻れないっぽい。そして以前まで育てまくった沢山のモンスター達もいない。ただ所持金と持ち物は引き継ぎ。って感じだ。


 そんな俺が一つだけ迷っている事がある。


 「・・・サモンキューブを使って良いものなのか。」


 そう。野生のモンスター達を捕獲することが出来る捕獲用アイテ厶 『サモンキューブ』だ。


 というのも、まだ学園でサモンキューブの捕獲授業が行われていないので、ゲーム時代は新入生は購入もできず、使用も不可能な代物だった。持ち物引き継ぎの弊害というやつか。


 「・・・気は逸るが、急ぎ過ぎて無駄にコケる必要もないかな。」


 自身の中でそう結論付け、今日は学園の休日らしく過すことにした。


 ーーーーー


 「おはよ〜。Hクラスのみんな〜。早速だけど新年度恒例、新入生フルトーナメントの日付のパンフだよ〜。あ、後アメちゃんあげる〜。」


 「ユキミちゃん先生まじ天使〜!!!」


 ・・・あれ?ユキミちゃん先生がアメちゃんくれたら全員でこれを大合唱するのがユキミちゃんクラスの定例事項だろ?どうしてお前ら引いてるんだ?


 「え〜!うれし〜!ありあと〜!ショウくんだっけ?うれピだから覚えとくね〜!」


 「「「「ユキミちゃん先生まじ天使〜!!!」」」」


 ふっ、お前ら、分かれば良いんだ。分かれば、な。


 「みんなありあと〜!!今年のクラスは最高だね!!ユキミちゃんと〜、頑張ってこ〜!!」


 「「「「Fooooooooo!!!!!」」」」


 そうだよ!これがユキミちゃんクラスのノリだよ!!いいね!


 「それじゃ〜今日も頑張ってこ〜!!」



 ーーーーー



 「てなわけで、明後日がフルトーナメントだから、それまでに今日はサモンキューブの使用講座と実践講座をちゃっとして、明日はフルトーナメントの準備で忙しくなるからトーナメント番号渡したら学校終わりだよ〜。」




 本当にそれだけで終わった。


 しかし俺には大きな収穫だ!このイベントが終わったことにより、サモンキューブを使っても怪しまれることはない!


 「ラック、明日はちょっと別行動するわ。」


 「え!?ついに何かやらかすの!?」


 失礼だな。何もやらかさねえわ。


 「やらかすか!今日からサモンキューブ使えるから色々捕まえに行くんだよ!色々な!」


 「・・・あ、そうだよね。良かった。親友が豚箱行きとか嫌だからね!」


 お前サラッと・・・覚えとけよ。


 「じゃあ明日以降はラックが一人で卒業まで頑張ってく」


 「ごめんなさぁぁい!!僕が悪かったよぉぉぉ!!」


 うっうぉぉ…手のひらドリルマン。


 「いつも恐ろしい事に振り回されて荒んでた僕のダークサイドがショウにイタズラしたくなっただけだったんだよぉぉぉ!!!お許しくださいマイフレンド!!」


 ったく。


 「調子のいい奴め。別に気にしてねえよ!」


 気さくなだけマシだよ。ラック。

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