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プロローグ

 《今シーズン最終一位 ショウ》


 __・・・ヨッシャァァァ!!!__


 長かった。ここまで本当に長かった。


 MMORPG 『トップモンスターオンライン(トプモン)』の オンラインバトル(PvP) ランキング、全世界一位。


 本当に長かった。キャッチコピーが『モンスターが広げるキミの無限の可能性』その名の通り、凄まじい速さのシステム更新と多大なコンテンツにより、オンラインゲームのキラータイトルに登り詰めた至高の作品である。


 そのコンテンツの一つのランキングマッチ、1ヶ月の期間内でレーティングポイントをPvPにて取り合うコンテンツで一位を獲得した。


 __そうだ!セラシムさんに報告しよう!!


 セラシムさんとは、SNSで知り合った同じトプモンプレイヤーであり、マイナー発掘構築の同志である。


 俺はSNSのその界隈では有名なマイナー使いとして、一定の評価を受けていた。セラシムさんとはその時代に遭遇したマイナー使いとしての同志だ。


 『セラシムさん!ランクマ(1on1)で最終一位取れました!!』


 程なくして返事が返ってくる。


 『おめでとう!流石だね。ボクも負けていられないな。来季の2on2では最終一位取ってみせるよ!ショウさんのマグネットマイン達に追いつくから楽しみにしててね!!』


 流石セラシムさん。今季でさえ瞬間一位を取り合って最終二位なのに、もう切り替えてる。俺とは土俵(ルール)が違うから影響はないけど。俺ももっと育てないとな。


 俺はSNSを閉じ、順位が掲載されている公式サイトをにまにまと眺める。


 長かったなぁ。不遇と呼ばれていたモンスター達を軒並み育てていったからなぁ。


 そんな感傷に浸っていると、ログインページのメールアイコンが光った。公式からのお祝いメッセージか!?と思い、すかさずアイコンをクリックする。


 そのメールは予想とは程遠い内容だった。


 『-派遣通知- -当ゲームのオンラインランクマッチにて、使用率ランキング500位以下のみで世界一位を獲得したプレイヤー ショウ様には、トプモンワールドに渡る権利が与えられました。詳細につきましては、プレゼントボックスをご確認ください。』


 派遣通知?そんな通知初耳だな。


 ーってかトプモンワールドに渡る権利とか、んなもん使うに決まってんでしょお!


 脳汁が溢れて覚醒した俺は即座にプレゼントボックスを確認する。


 「ワールドチケット、か、これを『使う』と。」


 すると瞬く間にモニターが光り輝き、俺は目の前が真っ白になった。

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