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彼女と犬

一人暮らし

作者: 月光花

私は一人暮らしで犬を飼っている。オスだがとても可愛くて懐くのが早い犬で、散歩に行くと様々な人について行った。そんな彼は臆病で、家にいる時玄関のすぐ側を誰かが通ろうとすると警戒して物凄く唸るのだ。

「ヴヴヴゥゥゥ...」

「こら、唸らない。」

唸る度に注意を促すと彼は困った顔をして「だって」と目で訴えてくるのだ。

もうすぐ仕事がある私はシャワーを浴びる。玄関の方にある窓を眺めながら熱めのお湯を浴び、上機嫌で私が鼻歌を歌っていると微かに唸り声が聞こえた。彼がまた唸っているのだ。早々にお風呂を上がり、服を着ながら注意する。

「唸らないの、大丈夫だから!」

しかし彼の唸り声は止まらない。

はぁ、と溜息をつきながら私は下着姿で風呂場を出た。まだ聞こえる唸り声の主を叱ろうと薄く開いた玄関の前を通る。

「......っえ?」

私はバッと玄関を見た。私に玄関の鍵を開けた記憶はない。とはいえ、一人暮らしだからこそチェーンもかけていた。けれども私はバッと玄関を見た事と、一人暮らしだからと下着姿でいたことに少しばかり後悔した。私は見てしまった。薄く開いたドアからこちらを覗く目と、にたりと笑う唇を。そして、チェーンを切ろうとしている直前を。目が合った瞬間、その目とチェーンを切ろうとしていたぺンチは消えた。

しばらくすると、彼が私に寄り添いプルプルと震えながら「大丈夫?大丈夫?」と心配してくる。

「大丈夫だよ、有難うね、怖かったでしょ?」

私はその後彼にご馳走をあげ、大家と近くの警察にこの事を伝えた。

どうも、月光花です。お風呂に入りながらパッと思い付いた話を話にしました。

ヒヤッと、するかは人それぞれですが私はちょっとヒヤッと来ましたです、はい。

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