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39話机上の対策魔法と大蛇

蛇毒は筋肉の弛緩と収縮、それから出血毒だったはずだ。

ガラパゴスだかの何とかオオトカゲに噛まれると血が止まらなくなって

衰弱し、食われるという話のあれだ。

奴らは噛んだ後、血の匂いで追跡しながら

衰弱するのをじっと待つそうだ。


毒は蛋白質や、消化酵素といった生き物っぽいモノで出来てる。

だが、細かいことは知らない。

水酸化ナトリウムとかで分解できないだろうか?自分が溶けるか。


自分の体表を地派で監視して、その内側への侵入物を

判定して対処すればいい。皮膚感覚がそのままトリガーになる。

麻痺毒であっても無接触感というわけには行くまい。

肌に蚊が止まったのを感知して叩き潰すのは得意だ。

それから体表に魔法皮膜を形成して進入物を覆って隔離する。

防ぐことより、破れないことを優先する。


そんなことが出来るならそもそも魔法で押し返してしまえばいい。

と思われるかもしれないが、

他者の肉体の運動に天派で直接干渉するのは

とてもマナ効率が悪い。相手が強いほどに。

自分の体ですら加速魔法や治癒はMP効率が悪い。

地派で自分の体に別途干渉出来る様になったが。


スラムで襲われた時ナイフを逸らすことは出来たが、

コボルトの噛み付きを魔法で逸らせないのはこのためだ。


あと、なぜかゴブリンのコンボウも逸らせない。

あれはゴブリンの体の一部なのかもしれない。

基本全員持ってるしな。捨てるやつも居るみたいだが。


多分、牙だけでなく毒液にも干渉できない。蟻の酸もそうだからだ。

だが病原体は別だ。あれらは独立した微小生命体で

保持者とは別枠らしい。

物質よりはコストが重いが、干渉は可能だ。

じゃあ、魔法膜は病原体その他の隔離で、

性病予防魔法の応用だ。

肉は地派で接触部分をある程度硬化して毒の遮断だな。

後々パージして治癒がいいか。一時的止血も見込める。


寝たふりしながらとりあえずの魔法を作成し、針で実験する。

ちょっと痛いが動作している。こんなものだろう。

そしてそのまま寝た。


起きた。解体していたPTは居なくなっていた。

特に何もされなかったようだ。冒険者のモラルが高すぎる。

酒場だと結構はっちゃけてるのだが。


ゴミ捨て場に毒が残ってないかと漁ってみたが無かった。残念


食事をすませ、準備をしたらドアの向こうを確認する。

覗き穴は無い、子蛇が入るかもしれないのだろう。

何も居ないので、俺は先に進んだ。


蛇が動くときどんな音がするだろうか?

奴らはハンターであるので、すごく静かな気がする。

でも大蛇となればそうも行かないのではないか?

ズリズリくらいの音が出そうではある。

ピット機関の有無とか遠くがどのくらい見えるのかとか気になる。


考えているうちに分岐路だ。片方の道には遠くに蛇が見えている。

とぐろを巻いて寝ているので。10-8弾での狙撃を敢行する。

頭か首元を狙いたいが、蛇の毒腺がどこにあるのか良く知らない。


親が蛇嫌いで、ジャングルとかの番組で蛇が出るとすぐ

チャンネルを替えられてしまっていたためだ。

吹き替えボイスで「ここから毒が出るんだ」とか言って

外人が蛇首を掴んでるシーンとか見たことが無い。


まあいい、まずは倒す。

10-8弾を4箇所に連続発射する!死ぬが良い!!

ファイヤッファイヤッダダダダッ!!!

頭の中に戦場の爆発音や攻撃ヘリの音が鳴り響く。


わずかに反応を見せたが全段ヒット。

蛇は瞬発力が高いが、この距離であっても

音速を超えているはずの弾丸をかわせる訳がない。

銀か金か北欧か、はたまた冥土から闘士でもつれて来る事だな。

蛇はさらに奥へとぶっ飛んでいった。


拾いに行かなきゃダメじゃん。

一応念を入れて弾丸を準備して進む。

するとさらに奥から数匹がうねうねと現れた。

見張りだったわけね。


まだ遠くてこちらを発見できていないようなので弾丸をぶち込む。

しかし、次々と蛇が出てくる。多くないですかね?

最初に大盤振る舞いしてしまったのが地味に響く。

10-8弾は30発ほどしか撃てない。

試しに5-4弾を使ったら体表を貫通できずに弾かれ砕けた。まじか。

多少はダメージは通っているようだが。

距離も有るが角度の問題だろうか?


結局20発以上撃たされた。

こちらの攻撃が良く認識できていないようで、

回避運動は雑だった。だが数発外してしまった。


湧きが収まったので慎重に近づいて槍でキッチリ止めを刺していく。

槍に巻きつこうとしたり、反射でうねうねしたりキモイ。

俺もあまり蛇が好きでないようだ。

仮死とかで騙されかねないので慎重に。


その手ごたえは5-4弾を弾いたのも納得のものだった。

表面は鱗の硬質感があり、中は筋肉が詰まっていて、

分厚い革はまるでゴムタイヤだ。


5-4弾をハンドガン的イメージで込めるMPを1とすると、

10-8弾はライフルでMPは4だ。

でも形的に5-4弾はNATO弾で、

10-8弾は9ミリパラベラムのイメージであり、

用途が逆かもしれない。

5-4弾をもっと高出力で撃つことも考えよう。


20匹近い大蛇を新手が来る前にとにかくカートに積んで

近くの休憩室へ運び込む。休憩室は通路には区間ごとに存在する。

とても積みきれないので急いで往復したが、

最初の一匹は吸収が始まっていた。

その場で抉って魔石だけ確保した。


休憩室の鉄扉を閉め、ひたすら解体作業だ。


それにしても十層まで来たが、

そもそもこのダンジョンは何層まであるのか?

マールクは恐らくこの町の冒険者でも腕利きだったはずだ。

それで最下層まで行けていたのだろうか?

狩ることの出来ない魔物が存在する層があって大丈夫なのだろうか?

大丈夫なわけが無い気がする。

そこからあふれた魔物にばったり出くわしたりしたら死んでしまう。


魔石は射程65センチが最大。伸びないな。

大蛇は強靭な体と毒牙があったが頭があまり良くなかった。

魔狼はこちらが弾を持つのを見て、

打つ前に回避行動を取って見せた。その差は大きい。


大抵の魔物はこのくらいの魔石で出来てしまうということか?

大狼の咆哮とか結構やばかったのかもしれない。

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