表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/50

33話訓練場と賭場

昔、地元のパチンコ屋に行ったことがある。

適当な台に座り遊んでみたら、

玉が釘の間に、さも当然のように挟まり、

まるでゲームにならなかった。

入るべき箇所すべてが埋まってしまい、腹を抱えて笑ってしまった。


まだ日は高い。広場の隅で休みつつ、対策を考える。

一番気になるのは、魔法は感知できるものなのかどうか?だ。

「小足見てから昇竜余裕でした。」

は有名な格言だが、ここで言うならば

小足の物理スイッチが入り、小足フラグがオンになる。

それが処理される前、その時点で察知するということだ。


マナの動きを察知する技術、それがあるなら見てみたい。

ほかにも魔法阻害の可能性もある。


酒場や街中、魔石をつけた家畜など、

魔力圏が重なるほどに近づいても何も感じないし、観測できない。


一度、近所のオッサンが焚き火をつけるのを邪魔してみたことが

あるが、魔法そのものに干渉する方法はわからなかった。


よし、時間をつぶすためにギルドの訓練場を使ってみよう。


ギルドに入ると時間帯もあるが、人が少ない。

よ、よし、受付嬢に聞くぞ。気合を入れて受付へ向かう。

「訓練場を使いたいのだが、空いているだろうか?」

「今は冒険者の方々は依頼で多くが出払っていますので

予約も少なく、空いていますよ。」

討伐に加わらなかったうえに、

遊びほうけていることに対する皮肉が刺さる。

作りこまれた受付嬢の笑顔と声はオッサンには毒だ。

もっと罵って下さい。


受付を済ませて訓練場へ向かう。

やることは槍の訓練だ。

ずっと考えていたのだが、俺の弾丸は魔力圏内から飛ばすために

余計なマナコストをかけている。

それに対して地派はどうなんだろう?

いつもよりも速く鋭く振り下ろす。大抵は魔力圏内で済む。

つまり、マナ効率が良いということだ。

体内の「気」が体外の「マナ」と同じ理屈かどうかわからないが。


筋肉に「気」で働きかけるには恐ろしいほどの訓練が必要になる

ならば骨に働きかければどうだろうか?

しっかり体を脱力させず、動きと筋肉が齟齬を起こせば

足が攣ったではすまないかもしれない。


速く動くためには相応の動きというものがある。

出力、環境、体重、装備、などなど。

速くなるほどわずかな差で体がぶっとんでしまう。


昔やった変り種の3D対戦格闘ゲームにトリバッシュ

と言うものがある。自キャラの各関節をどう動かすかを指定して

技を繰り出す、体感を具体化するようなゲームだ

あの一瞬を引き伸ばして、相手の姿勢とこちらの姿勢から

次の動きを考える感じは非常に高度なやり取りを感じさせてくれる。

事前に構える時間がもらえたらもっと良いとおもう。


あのゲームのように自分の体を人形のように動かす。

他にはモーションキャプチャーのような方法も考えられるが、

元の速さを超えられなければ意味が無い。

早回しにすればそれだけでバランスが崩れる。


やはり、どうやっても規定の動きを体に強いるだけでは、

技として成立しない。

剣スキルとかいって体が自動的に動いても

地面に転がったまま剣を振るのがオチだ。


感覚が自動的に行なっているバランス確保を

自動化しなければならない。

それって某自動車会社のロボットさんと同レベルの難題では

ないだろうか?ムズすぎる。

魔法があるぶん崩れたバランスにカウンターを当てるのは簡単だが、

それを自動化してしまえば歩行器をつけてるのと同じだ。


崩れない動きを先読みして捻出する必要がある。

つまり訓練と思考加速が要る。


振り出しに戻った。


ニュータイプか強化人間にでも成らないとだめなのか?

半泣きになりながら槍を振る。

人間辞めたくないでござる、でも俺ツエーしたいでござる。


今は、槍自体を魔法で動かし動きに組み込むのが精一杯だ。

じゃあ、槍にぶら下がれば飛べるんじゃ?と思うが、

なぜか飛べない。


空を飛ぶ方法はまだ後回しでいいのだが、何か腑に落ちない。

気がつけば夕方になっていた。


訓練場を出てギルドで種銭をおろし、賭場へ向かう。


行く道にあやしいオッサンと女が増える。

そういえば娼館も近くにあるのだった。


怪しい酒場の脇の地下への階段に

門番よろしくオッサンが立っている。

「開いてるかい?」「開いてるよ。」

と軽く言葉を掛け合い階段を下り賭場に入る。


煙い。

ぼやけて部屋の奥が見えない。

「呼吸補助」魔法があるので問題ないが、ヤバイ煙だったら嫌だな。


こういうところには露出過多のケバいお姉さんが居るものだが…

イカサマ防止のためというお題目なのだよ。

ガマの親分だったら泣く。


あ。ダンジョンで擂り粉木棒持ってた主婦だ。

なるほどねーこのためにゴブリンぶったたいてたんだね。


・・・てきとうな卓に座る。

「おい、仮面野郎、遊ぶなら最低でもその篭手取れや。」

注意された。そりゃそうだ。

賭場というやつには暗黙のルールみたいなものが蔓延している。

下手するとゲームのルールすら違う。


俺は賭け事はやらないので良く知らないのだが。

雀荘なら点5とか、パチスロは並んで番号札貰って入るとか、

台にタバコをこういう風に置くとキープ中だとか。

下手すると空いてる台に移動することすら

しずらい空気を漂わせている。

台自体を選ぶ基準も既に意味不明だ。昔は釘見るとこからだった。


ゲームに参加し、適当に配られた手札を確認する。

最初は普通にやってみる。


と思ったら掛け金が上乗せされた。

上乗せに付き合い札を替える。


だがアッサリ負けた。解せない。

「ぎゃはは、おめえ手ぇ震えすぎw仮面意味なさ過ぎwww」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ