30話試行錯誤と資料翻訳
兵器の魔法再現はチートなので終了。
と思われがちだが、
剣と魔法の世界において、
兵器のアドバンテージって弾速くらいしかない
と考えている。
速さそのものに対応されれば
肝心の威力はただの熱と衝撃の自然現象。
ファイヤーボールが打てる魔法が
それらをどうにかできないはずが無い。
まあ、雑魚はそんな高速な魔法は使えないわけですが。
頑張ってミリオタ系異世界戦記読んでその辺どう考えてるのか
調べるべきだったんだろうけども…
火薬に火の精霊が!
ていうならイフリートでよくね?ってなるわけで。
奇妙な冒険的に言うならただの銃弾でスタン○は倒せないというか。
あと風刃と水刃おまえらはだめだ。
着弾まで不定形物を収束させ続けるってだけで非合理的
ブッカケならゆるす。
速さに対応するためにはやはり
感覚強化、思考加速といった物が必要になる。
それらを実現するには肉体や、脳の改造が必要になるわけだが、
それに伴う精神の変容を避けたい。
今はマナの計算速度で誤魔化している状態だが、
どこまで通用するものか知れたものじゃない。
二匹にしたコボルトを相手にひたすら槍で相手をする。
考え事をしながらヘトヘトになったコボルトに止めを刺す。
慣れたらさらに増やすつもりだ。
疲れたら入り口付近で休みながら魔法をいじる。
コボルト狩りの下位冒険者とも知り合いが増えた。
挨拶を交わす程度だが。
「よう、仮面の今日もいんのか。」
「ああ、まだまだ強くなりたくてな。」
「でも、おまえ中位になったんだろ?
大狼をやったって聞いたぜ?」
「あれは秘密の切り札を使ってやっとだよ。
槍だけじゃ三流もいいところだ。」
「あはは、コボルト相手にいつも苦戦してるもんな。」
こんな感じだ。
目下の課題は弾丸の連射だ。
複数の照準に対して複数の弾丸を射出する。
これが案外難しい。
摘む事で弾丸を指定し、放すことで発射のトリガーとして
指の感覚や、行動そのものをスイッチとしている。
指を速く動かせばいいのは確かだが、
この2つを別の形に置き換えないといけない。
弾が自由な状態で無いと軸合わせも効かない。
あと転ぶと弾をぶちまけてしまう。なんとかしたい。
空中に弾を浮かべて~ってのが見栄えがいいが、
浮かべた時点でモロバレで通用しない気がする。
OCRは一応完成し、資料室の本は複製が終了した。
いつでも読めると思うとなかなか読まない。翻訳が進まない。
資料室の本は結構いろいろあった。
辞書と採集物の図鑑
魔石の利用法
魔法の種類と学び方。師匠を得る、学院に通う。
学院の有る町の紹介。
体の鍛え方、怪我の処置、病気の知識。少々
国の歴史、外国の知識、神話、宗教、既知の魔法の紹介。
後は馬の世話とか冒険の基礎知識だった
なんというかすごくローテクで魔法は曖昧。
天派は、詠唱、魔方陣、札、印、精霊と色々だった。
詠唱は長く難しい
魔方陣はデカイし複雑
札は高価で
印は指が折れるほど複雑、詠唱と同じく長い
精霊は良くわからないが、深い信心と親和性、高い素養が必要。
それぞれが魔法とは何かを言い争っているらしい。
これが宗教と結びついてるからますますたちが悪い。
これでは魔法使いが少ないのも仕方ないのか。
地派は一時的な感覚強化や思考加速も可能らしい。覚えたい。
魔石は倒したものとその血族にしか使えない。
先祖の魔石には先祖の力が宿っているとされ、
先祖の魔石を持ち、技や知識を受け継ぐことで、
代々力を重ねて家を栄えていけるという。
魔石を魔法の発動体とする技術はあるが、制御が難しい。
一つの魔法を一つの魔石に込めるのは難しく、
複数に分けることになるが、
それを連続してタイミングよく発動させるのは困難だというのだ。
それを可能にするのが詠唱や方陣なわけだ。
魔法で詠唱(プログラムの実行)をしている俺のやり方は
詠唱と方陣と精霊を合わせた感じということになるのかもしれない。
理論や知識が足りなかったりするところを
しょうがないなぁwwwといった感じで
MPボッタクリつつ埋めてくれるところは精霊かもしれない。
譲渡された魔石は使いきりのMPとして使われる。
使い切れば崩れ去るそうだ。
下位魔石の用途で面白いのは家畜の首輪につけるというものだ。
家畜は体内に魔石を持たないものが多いらしく、
魔石を身につけさせると良く育つとか。
…俺は家畜と同じ状態なんだろうか?
図鑑のおかげで金属のいくつかを識別出来た。
薬草もすっごい助かる。虫除け、皮なめし薬が増えた。
俺の皮なめしの知識は中途半端だ。
原始人が口でなめしていたというところから、
草の汁をつかうようになり、
現在ではなんか金属を使うというところまでは知ってるのだが、
具体的にどう変われば「なめされた」といえるのかがわからない。
腐らない様にさえすればいいのなら、紫外線とか使えばいい。
資料にはなめしの工程までは無かった。
冒険者に聞くと、「革屋に行け。」といわれた。そりゃそうだ。




