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15話ハロワ登録

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だるくなってきた予約しょっちゅう間違えるし。

次の日、

たぶんマールクの部下の片足義足のヒョロいおっさんが来た。

とても親近感を感じる。

ここからは会話文(翻訳俺)を交えてお送りします。

「おはよう、私はマールクの仲間、ノペス。」

と、ヒョロイおっさんは挨拶してきた。

俺もおはよう(朝の挨拶として教わったから意訳)

と挨拶を返しつつ

「今日、何する?」と聞いてみる。

「~言葉、~覚えた?」ノペスは少し驚いた様子で、聞いてくる。

少し知らない言葉が混じっているので、

「少し、覚えた」と答えつつ、知らない単語について聞くと、

どうやら「早い」とか「短い」とか「驚き」とか

そんなような意味らしい

つまり、「もう言葉を覚えたのか?」ということのようだ。

「もう」とか「まだ」とか簡単な様で、面倒な言葉だ。

意味を取り違えると色々誤解やズレを生みかねない。

言葉の壁は厚いと感じる。

「今日、仕事、教える、お金、いる、だろう?」

気を使ったのか簡潔な言葉でノペスは問うてきた。

スラムで斡旋される仕事と聞けば字面が悪いが、

思いのほか親切にされたので、

聞くだけ聞いてみようと思う。ドブ川の掃除とかだったら逃げよう。

「お金、いる。仕事、聞く。良い仕事、欲しい。」

「お金、力ある、沢山。悪くない、皆喜ぶ。」

ほうほう、聞く分には問題なさそうだ。ガテン系だろうか?

それにしても、カタコトの会話は

まるでインディアンになったような気分で面白い。

俺はすぐに準備をして小屋を出た。


ノペスについてしばらく歩くと

剣と盾の看板の酒場よりも大きい建物が見えてくる。

「武器屋?」と聞いてみれば

「武器、使う、集まる。仕事ある。」と答えが返ってくる。

傭兵とか兵士か?それともやっぱりアレなのか?期待が高まる。


入り口の扉は全開であり、出入り自由になっている。

中に入ると室内は長いカウンターで仕切られており、

カウンターも受付ごとに仕切られている。


沢山の武装したマッチョどもが

カウンター向かいの壁側に集まってあーだこうだと話しており、

受付と相談するマッチョもいる。

カウンターで受付をしている連中は年上のものが多いようで、

壁から木札を持って受付へ並ぶものは若手が多い。

たぶん引退者が運営に回っているのだろう。

受付嬢などという生易しいものは存在しないようだ。神は死んだ。


「こっちだ」ノペスが向った先は受付だ。

「ノペス、それがうわさの仮面か?」

と受付のおっさんが話しかけてきた。

なにいきなり話しかけてきてるわけ?といいたいところだが、

俺はブロ語もニワカだ。


ノペスとおっさんの会話が一段落すると

俺に一枚の木札を出してきた。

当然、判らない言葉が頻出するが、聞きながらなんとか解釈すると、

ここで仕事を得るための登録用紙ということで、

同時に身分証も得られるらしい。

ノペスも持っており、見せてくれた。

ネックレス型になっており、3枚の金属板がついている。

一枚は大きくひと文字が打刻されており、

もう一枚は名前と意味不明な文字列と番号、

最後の一枚は色が違う金属で、

マールクの部下であることを示すらしい。


この大きな一文字が凄さ(ランク)を表しており、

あるランクに達すれば町への出入りも自由になるという。


テンプレではすぐ出入り自由になるはずなのだが

そう甘くは無いらしい。

つまりこれは冒険者証であり、

ここは冒険者ギルドスラム出張所なのだった。


木札には、名前、性別、年齢、出身、得意武器、特技、

備考、合言葉

などの欄がある。とくに嘘を吐かなきゃならないようなことは無い。

特技は森生活、自給自足。

備考は、欲しい:知識、不要:束縛とした。

出身は当然よくわからないので「わからない」と書く。


変な顔をされたが受理された。信用はランクを上げればいいらしい。

非常にテンプレであるが魔力検査などはないようだし、

証に不思議機能も無い。

謎の文字番号はIDであり、

有事には合言葉を答えることで本人確認を行うと言うこと。

冒険者証が出来るまで時間がかかるので仕事の説明を受ける。


討伐、採集、護衛、調査、雑用、などとあり、

ランクによって制限されたりする。

それぞれのジャンルごとに成績がついており

最も高いものでランクとする。

当然討伐がもっともハイリスクハイリターンだが、

もっともシンプルに強さに直結する指標だ。

わざわざ討伐のランクの札を追加で身につけているものもいる。


依頼表の見方、おすすめ、塩漬け依頼などの説明を受ける。

討伐の指定場所は大体同じ単語が書かれている、

それについて聞くと…

「地面、穴、下、おおきな部屋、道、魔物、集まる」

おk。だいたいわかった。

つまり、この町にはダンジョンが有り、

おかげで周囲には魔物が出ないということ

ダンジョンから魔物が溢れない様に

魔物を間引くことで報酬が出るとのこと。


有効利用ではある、森は確かに安全だった。

だけどボスは致命的だった。

これでは森から出てきた意味が無いのではなかろうか?

細かいことを聞きたいが聞き方が判らない。

マールクの怪我がダンジョンのせいなら相当のやばさなのではないだろうか?

だが、これが普通の仕組みならば仕方が無い。

チマチマやりつつ、もっと言葉をおぼえて情報を集めねばならない。

そして出来れば魔法について学びたい。トロソとか詳しそう。

そして、ダンジョンが溢れるような気配があれば即刻逃げよう。


ビビッていると冒険者証が出来上がった。

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