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掌編小説集7 (301話~350話)

星屑

作者: 蹴沢缶九郎

学校の帰り道、川沿いの道を歩いていた僕たちは、河原で明滅する星の屑を見つけた。一番初めに発見した弟は、星の屑に駆け寄ると大事そうに拾い上げ、「兄ちゃんやったね」と僕に微笑んだ。


「まだあるかもしれないから、よく探そう」


僕たちは付近の河原を探し歩き、計四つの星の屑を見つけた。


「これだけあれば大丈夫だ」


僕と弟は顔を見合わせ笑う。あまり知られていない事だけど、約一週間は明滅を繰り返す星の屑には、光る以外にもう一つ、とても重要な力がある。

僕と弟は高い岩場まで移動すると、拾った星の屑をお尻に擦り付け、その場から飛び降りた…。




夜の河原を歩く一組のカップル。何かに気付いた様子の彼女は、指を差し感動の声を上げた。


「ねえ見て、あそこ…。まるで兄弟が追いかけっこをしているみたい…。綺麗なホタルね…」

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