09.マイナンバー詐欺
2015/11/09 主人公の性格を変更、それに伴っていろいろ修正
目の前にカードが現れました。手にとって見てみるアップル電話を薄くしたようなカードでした。四角いボタンが1つだけ付いている。
「坊主、そのカードに魔力を通してくれ」
魔力を通すってどうやるんですか? カードを持った右手にちょこっと意識を向けました。身体から手に気が流れていく感じする。この感じは式紙を使うときの感覚だ。そしてカードがパッと輝いたと思ったら画面が表示されていた。こんなんでよかったのか。
カードは最初に数秒魔力を通した人が所有者となり、また譲渡はできない。身分証明、アイテム収納として使用することができる。
身分証明は、顔の画像、名前、職業、レベル、年齢が分かる。言語は当然フルフラットの標準言語になっている。顔の画像はホログラムのように角度を変えてみることができる。名前は苗字が後にくる表記の仕方だ。職業は無職...。目から冷たい汗がでてきそう。レベルは1。この世界で経験値を稼いでいないからどんなに強くても1だそうだ。年齢は18歳。金銭的な問題で必要に迫られて中学を卒業してから働いているんです。1年間アルバイトでお金を稼ぎつつ就職活動してやっと就職できた会社を首になったところです。
ボクのカードは特別製らしく、カードのアイテム収納と空中ディスプレイのアイテムが繋がっているとのこと。通常カードを紛失した場合はアイテムも無くなるが、ボクのは無くならないらしい。ギルドなどで再発行すると当然この機能はなくなるとのこと。アイテム収納は容量は無限ではないが沢山入り、またカードの所有者とカードの距離が一定の距離離れると収納してあるアイテムが全て放り出されるらしい。
スワイプで身分証明の画面とアイテム収納の画面とアイテム取出の画面が切り替わる。アイテム収納の画面にすると、カメラ画像みたいになり収納したいアイテムを映し四角いボタンを押すとアイテムと認識されたものが収納される。ものすごくファジーでニューロな認識方法です。
空中ディスプレイのアイテムの収納の仕方も似たようなやり方でした。アイテム収納の画面の画面を選択し、指で作った四角を動かし、収納したいアイテムを映りこむようにして、仮想のボタンを押すだけでした。
「説明は以上だが、坊主、地上に降ろしても大丈夫か?」
「不安はありますが、なるようにしかなりません」
「まぁそうじゃろうな。時間がないから使いのものを呼ぶぞ」
「お願いします」
ボクの横にすっと気配が現れた。移動してきたという風ではなく出現したって感じでした。ボクは気配のする方に目を向けた、そしてそこには...。
赤い髪のロリぺったんな幼女が裸で立っていました。




