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貧乳好きの元下着販売員、異世界を救済する  作者: 辛味亭
第00章 プロローグ 出会い
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08.オレオレ詐欺

2015/11/09 主人公の性格を変更、それに伴っていろいろ修正

 前が開いていて閉じることができない金色の装飾が施された長袖で丈の短い赤いベスト。金色のレースの短い前掛けのような装飾が付いた膝下のまでの長さの赤いズボン。腿のあたりはぶかぶかで、膝下できゅっと締まっている。ズボンの裾下から肌が見えるかどうかちょうどぎりぎりの長さの金色の装飾が施されたブーツ。同じようなデザインで剣を受けても大丈夫なくらいの硬さをもった動きを邪魔しない軽さの指出しのグローブ。グローブは魔力を通すとナックルダスターの効果もあるらしい。これらの装備がいつのまにか着せられていた。


 服の擦れる音や感触で気づきましたが、着せられた感はありませんでした。お爺さん腕を上げましたね。


「装備はサービスじゃ。武器もサービスするがどうする?」


 やっぱり避けては通れないです...。たぶん人種(ひとしゅ)は浄化で対応できるでしょう。ただ魔物は止めを刺さないといけないと思う。結果として死ぬこともあるが乙女流自体には殺傷力はありません。覚悟を決めたのです。武器を持つこと殺すことに躊躇ってはいけないのです。ここは安全な世界じゃないんです。



 武器を持っている自分を想像してみます。


 例えば、大剣、背中に背負っている姿、『じゃじゃじゃじゃんじゃんじゃっじゃじゃーん♪』の効果音に合わせて剣舞をする姿。『かっこいい』とまややんボイスで聞こえてきます。カンカンカンと剣を合わせて戦い最後にザシュっと止めを刺す。あ~~~~ないです~~~。かっこいいけどボクの戦闘スタイルからかけ離れすぎています。慣れた乙女流メインで考えなくてはなりません。



 ジョブ的に考えてみます。


 乙女流だけなら武闘家や武道家です。この世界ではそれではダメです。乙女流で翻弄させ最後に止めを刺す。アサシン、忍者、シーフあたりです...。となると武器は短剣、小太刀とか短めのヤツか。あ、二刀流もかっこいいです。犬耳、しっぽをつけたツンデレ二刀流...じゃない! 二刀流で戦い、ハイエルフの得意そうな弓で止めを刺す...ダメです、イメージがそれてきました。実際、戦闘スタイルを考えれば短剣系がベストでしょう。


「短剣系で2本お願いします」


 目の前に、金色の装飾が施されたピンク色の短剣が現れました。


「不死鳥の加護がついたクリスじゃ、名前は確か...ウイン...」


 『な゛ん゛な゛の゛よ゛~ こ゛れ゛は゛』と濁点ボイスが聞こえてきました。ダンボールとかで作ったやつじゃない。無茶苦茶、本物っぽく精巧にできています。あ~~この金色の装飾の本物です。無駄にお金がかかっています。『ホーリー○ップ』とかすれば大魔王でも倒せそうです。剣と貧乳が正義ではない魔法の国のモノであり、この世界のモノじゃないです。やばいです、やばいです、やばいです。最後まで言わせてはいけません。


 ピンク色の短剣を押し返すようなしぐさをして...。


「お爺さん、時間がないんでしょう? 真面目にやってください」


「すまんすまん、坊主に渡す短剣を準備している間の余興のつもりじゃったんだが」


 お爺さんの冗談は悪質すぎるます! 爆発しやがれです! と思っていたら。目の前に青いナイフが2本とナイフを刺すためのベルトが現れました。


「軽さと切れ味を重視しておるナイフじゃ。強度もそこそこあるからよっぽど折れないと思うぞ。ベルトはサービスじゃ」


 お爺さん、オレオレ詐欺とかのいい獲物になりそうなくらい気前が良すぎます。


 腰にベルトをし両手でそれぞれのナイフを持ちくるくるって回転させ腰のところにあるナイフを刺す場所にナイフを刺す。


「犬耳としっぽもサービスしたほうがよかったかのう?」


「いらないです!!!」


 これで、地上に降りるための準備がほぼ完了しました。



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