表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧乳好きの元下着販売員、異世界を救済する  作者: 辛味亭
第00章 プロローグ 出会い
6/377

06.『くっ殺せっ』

2015/11/09 主人公の性格を変更、それに伴っていろいろ修正

 軽く身体を動かして、乙女流も今まで通りの動きなら問題ないことがわかった。気を付けることと言えば手足が短くなったことくらいです。でも数年前もこの長さで問題なかったし、すぐ慣れると思います。


「お爺さん、もういいです」


「ああ、次はスキルじゃと、言いたいとこじゃが。地上が拙いことになっておるんじゃ」


「拙いこと?」


「お忍びで砦を視察していた貧乳教の総本山がある国のお姫様が巨乳神秘教徒に追われておるんじゃ。そのお姫様が捕まったら、貧乳教は壊滅するくらいの状況になるかもしれんのじゃ」


 お姫様が人質に取られたり、瘴気を浴びせられてお姫様が巨乳化させたれたりしたら周囲が迷惑するだろう。お姫様は何でそんなことをしてるんだって程度のことしか思いつきませんでした。


「そのお姫様も捕まったら拙いことくらいわかってたんですよね? 何でそんな馬鹿なことをしてたんですか?」


 本当にほとんど何も考えていないようなセリフでした。爆発しやがれです。きちんと状況が理解できていれば言うことがないセリフです。発せられた言葉は取り消せません。すぐ後悔する事になりました。


「馬鹿なことではない。巨乳神秘教を何とかしようと出来ることをしようと画策しておるのじゃ。動かなければ確実に壊滅する。動けば何とか出来るかもしれんからのう。たまたまかもしれんが今回は裏目にでただけじゃ。食料の備蓄もない、支援がくることもないような状況じゃ、坊主は自害するか? 籠城するか? それとも打って出るか? お姫様は打って出ることを選んでいるんじゃ。そして選ぶだけではく、ちゃんと行動しておる。では聞くぞ、坊主ならどうするんじゃ?」


 『くっ殺せっ』って気分です。お爺さん、わかってて聞いてきます。爆発しやがれです。


 巨乳神秘教を何とかしようとしているお爺さんが、巨乳神秘教を何とかしようと頑張っているヤツを馬鹿にされたんです。それはいい気分はしないでしょう。ボクにぴったりな加護をもらってたり、ハイエルフになったりして浮かれていたのもあります。


 騙されてこの世界に来たのは確かですが、貧乳が正義の世界はボクにとってはパラダイスです。そして貧乳がいなくなる世界があるなんて絶対許せません。だから、お爺さんには協力します。


 この世界の現状を知ろうとも想像しようとも思いませんでした。この世界に呼ばれてからそんな時間あったかって聞かれれば『無い』って答えるでしょう。無かったならできなくて当たり前ではないのです。この世界に来てから何も考えなかったわけではありません。ただその考えの中にこの世界に対して何かをしようということが全く無かったのです。本当に自分のことだけでした。


 もうこの世界は夢でも空想でもない現実です。観光のために呼ばれたんじゃない。貧乳が滅亡しそうな世界を助けて欲しいから呼ばれたんです。


「お爺さん、ごめんなさい」


「儂に謝れてもなぁ。坊主とお姫様とはきっと長い付き合いになるじゃろうから、その気持ちで接してやってくれんか。それでも気が済まんかったら、きちんと結果をだしてくれ」


 巨乳神秘教を何とかして、この世界を救済しろってことですね。ボクが呼ばれたってことはボクなら何とかできる可能性がある。お爺さんはそれに掛けたんだと思う。


 この両手で巨乳を揉みしばいて貧乳を救ってやるです。お爺さんに言われたからじゃないです、ボクがやりたいんです。


「分かりました。お爺さん、余分な時間を取らせました。話を進めてください」


 『剣と魔法と貧乳が正義の世界フルフラット』、この世界を救済する覚悟を持った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ