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貧乳好きの元下着販売員、異世界を救済する  作者: 辛味亭
第02章 冒険者ギルド編
172/377

172.火傷×火傷

 依頼を終えて、冒険者ギルドに戻ると、『白龍王撃退』の冒険者のランク用のポイントが決まっていました。

 いや、正確には決まっていないです。

 ボクたちの冒険者ランクが決まっただけです。


 そもそも、国への貢献度を分かりやすくしたのが冒険者ランクです。


 国の周りを彷徨いていた野良白龍王を完全に無力化・無害化したのです。

 もし、野良白龍王が敵対勢力になっていたと考えると・・・。

 国が無くなっていても不思議じゃないです。


 『白龍王撃退』は国が無くなるような危機を回避したという事です。


 ロシテグループのお家騒動などの件と合わせて、国の存亡の危機を2回も回避したという事で冒険者ランク9ということになりました。

 冒険者ランク1から、いきなりシンやティコアと同じ冒険者ランク9です。

 これで砦の奪還作戦に問題無く参加できそうです。


 ハルートさんとその上司に丁寧なお礼を言われて、ボクたちは冒険者ギルドを後にしました。

 次からは冒険者ランクに合ったプリーブロックの冒険者ギルドを行くことになります。



「お嬢様、もうそろそろ、賄いを準備する時間ですけど、どうしましょうか? 新しいメニューにしますか? ストックしてあるのを食べますか?」


 依頼諸々で午前中がいい感じに潰れました。

 昼食まで後1時間、そこそこ手の込んだ料理も作れそうです。


「ラーマさん、美味しいの食べたいです。ラーマさんが作ってくれたモノなら何でも美味しいと思いますけどね」


「あたいはマスターが作ってくれるモノなら何でも良いです」


「私も旦那様が作ってくれるのなら何でも良いですけど、新しい料理を体験したいです」


「わらわは、カレー、カレーライスが食べたいのじゃ、野うさぎの唐揚げもまた食べたいのじゃ」


 みんなの意見をまとめるとカレーライスを出しておけば満足しちゃいそうです。

 そういえば、薬剤ギルドの在庫リストに色々なチーズがありました。

 今日のお昼はそれを使っちゃいましょう。


「新しい料理を作りましょうか」


 これから作る料理の味が思い浮かびます。

 ボクの大好きな料理のひとつです。

 思わず笑顔になっちゃいます。


「かしこまりましたです」

「はぁーい」

「了解」

「はい」

「新しい料理じゃと、これは楽しみじゃ」


 という事で、厨房でお料理教室が開かれました。


 生地、ソース、ガーリックライスを作りました。

 ついでにオークのバラ肉の塩漬けも作っておきます。


 ガーリックライスにカレーパン用のキーマカレーをかけて、さらにチーズをかけてオーブンで焼きます。


 生地を適当な大きさに切り分けて、丸く伸ばします。

 見様見真似で人差し指だけで器用に回転させて伸ばします。


 やってみると見た目以上に面白いです。


 ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつとお手玉のように回しました。


「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」」」」」


 厨房内の料理人やカウンターの外で見ているお客さんから歓声が上がりました。

 自分の行動で、こうやって歓声が上がるとやっぱり気持ちいいです。


 出来上がった縁だけ厚い生地の上にキーマカレーとチーズをのせたモノ、さっき作ったソースを塗って薄く切った干し肉とチーズをのせたモノなど色んなバリエーションのをオーブンで焼きました。



     ジャ、ジャァァーン



「本日は、カレードリアとピザです」


「今日のも、美味そうだなぁ」


「ほんと、おかげでここ以外で食事ができなくなちゃったわよ」


 シンとティコアはお昼も戻ってきて食べるようになりました。

 『インダス』を使って作ったピザカッターを使ってピザを6等分ずつに切っていきます。


「このピザは熱いから気を付けて下さいね。上顎を火傷しますから」



「「「「「「アチィィィィ」」」」」」



「カレードリアも熱いから気を付けてね」



「「「「「「アチィィィィ」」」」」」



 みんな、火傷しながらも、お腹いっぱい食べていました。


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