118.現実世界戻ったら本気だす
「候補者に眷属になるか確認して了承が貰えると名前が青くなるんじゃ。お姫さんの名前が青くなっておるじゃろ。サービスで儂が確認しておいてやったんじゃ」
確かにシーターの名前だけ青くなっています。
確認済みってことは、ヤッパリ、知ってて聞いていますよね。
「青い名前をダブルタップか、ドラッグして『契約済みリスト』にドロップすれば契約完了じゃ。眷属になったモノは【強化】と念じるだけでステータスが強化されるという事じゃ。お姫さんで試してみるんじゃ」
シーターの名前をダブルタップしました。
何かがシーターと繋がったような気がします。
シーターはあっちの方角か・・・。
「これでお姫さんは、ステータスがパワーアップしたから暫くの間は大丈夫だろう」
「本当ですか?」
「多分としか言えんがの。流石に100%とは言いきれん」
「・・・そうですか」
「お姫さんは、防御に特化しておるからのお。逃げることはできんが、今なら、人質となっても身を守ることなら出来ると思っておる」
「分かりました。信じます」
ある程度状況が見えているみたいなので信じることにします。
「どうじゃ、坊主、こんなに簡単にパワーアップできる眷属になれるならなってみたいじゃろ?」
「そうですね。機会があったら良いですね」
でも、パワーアップのために他の人と関係を持つと嫁たちーズに刺されそうです。
お腹から何かが生えている状態は、もうコリゴリです。
さぶいぼがたちそうです。
「それと通販は無理じゃったが、お取り寄せみたいな事は出来るようなったぞ」
「どういうことですか?」
「実物は取り寄せは出来んのじゃが、坊主の【土魔法:創造】を使ってそっくりなモノを作れるようにしたんじゃ」
「ん?」
どういうことですか?
理解が追いついていません。
【土魔法:創造】は精度の問題で簡単なモノしか出来ないような感触でした。
あんまり期待できないのかもしれません。
「『インダス』の画面で注文ボタンをタップすると、坊主の【土魔法:創造】が精度100%で発動するんじゃ。」
「!?」
【土魔法:創造】の欠点の1つが全くなくなってしまいます。
もう一つの欠点のMPを使いすぎるというのは、ボクはMP量が多いハイエルフなのでので欠点になりませんでした。
ということは、完璧な【土魔法:創造】を使えるということです。
「あ、ありがとうございます」
「気にせんでよい。その代わり分かっておるな」
「はい」
目が覚めそうです。
目が覚めたら、全力全開の本気いきます。




