それぞれの目的
『お前の正体ってか、そういうのは全然気付いてたぜェ?俺らは…なァ?』
『俺らは〜、楓の命を吹き替えさせてお前を殺しにでも行かせて貰うかな〜?』
いつの間にか、終の後ろには磨崖狂の姿がありその後ろには火を手のひらの上で浮かせている者、水を人差し指の上で踊らせている者達が居た。
『俺たちはァ、確かに目的は同じだけどよォ?お前がしたことの罪は償ってもらわねェとなァ?出来損ないが成功者に混じった罪をなァ?』
『いつでも、かかって来ればいいのよ。成功者とか失敗作とか関係ないのよ、強さこそが全ての街なのだから…ねっ…』
薫はそれだけ言うと、どこかに移動するように音を立てずに消えていった。
『生意気な女だねェ、まぁ。俺らを敵に回したからには死んでもらうけど…なァ?』
直後、終達の姿もその場から消えていった。
壊滅状態のTBV本部の危険者保存部屋で開かないはずの瞼が開き赤い目がギョロッと動いた。
これからの最悪を呼び寄せるが如く。
それぞれの目的のために能力者達が動き始めます!そろそろ、初めに出てきて死んでしまった第1位メンバーの過去でもやろうかなとまぁ、お楽しみください!




