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第6話,隠し通路、変身無効化でバレる

 箱の中にあった巻物を手に取ってみる。

 すると巻物が光り、目の前で開き声がする。


『選ばれた者よ、()の遺跡に眠る宝を取り王となれ。さすれば道は開けるであろう』


 遺跡? ここって、遺跡だったのか? 宝とか言ってるけれど何だ? これが分かったらチュートリアルも終わるのかな? 今のステータスどうなってるんだろう?


 色々悩んでても仕方ないので、ステータスを開いてみる。


「ステータスオープン!」


 名:ユウ

 年齢:16

 職業:学生

 状態:呪い(ループ)

 場所:チュートリアル(個別)0階層、隠し通路1


 level:30/99


 ――ステータス――


 HP:210/220

 MP:115/180


 攻撃力:A

 魔法攻撃力:A

 防御力:A

 魔法防御力:A

 回避率:A

 命中率:A

 運:S


 呪い解除方法:遺物発見、王の資格

 チュートリアルクリア回数:16

 装備:チュートの剣、チュートの盾、チュートの鎧、チュートの兜、チュートのブーツ


 スキル:武器合成:同武器5つで合成可能(MP50)、メタモルフォーゼ(MP5)※無効エリア、チャーム:魔物(モンスター)魅了(level 35で解放)、???


 ステータスと呪い解除方法が表示されてる! のは良いのだけど、0階層? 隠し通路に入ったみたいだ。遺物発見は分かるけど、王の資格って大変そうだな。



『ユウ氏、面白そうだな』


『宝箱の中身は巻物か』


『チュートリアルでこんな展開を見れるとは』


『もはや、チュートリアルではないな』


『通常ダンジョンより面白そう』


『わくわくo(*゜∀゜*)o』


『新たな冒険の予感』


『王の資格って何だかすげぇな』


『って、ステータスオールAかよ!!』


『いや、運がS』


『ステータスもかなり良いですね』


『強運の持ち主』


『頑張れよ!』


 リスナーさん達も盛り上がってるな。まぁ、遺跡とか遺物とかいったらワクワクするよな。


「皆さん、ありがとうございます。けど、僕、正直自信がないです。王の資格なんて、そんな凄そうなことできるのかなって」



『かなり運も良いし、大丈夫でしょ』


『チュートリアルでステータスがAとSだしな』


『このチュートリアルに来たこと自体、選ばれてるのでは?』


 皆さんも言ってくれてるし、そう思って良いのかな。まぁ、普通じゃないとは思ってたけど。


「そうかな? 頑張ってみようかな」


『頑張れ頑張れ』


『頑張れよ』


『応援してるぞ』


『それと、ユウ氏は自分にもっと自信持て!』


『結構強いと思うぞ?』


「ありがとうございます!」


 皆さんの励ましがホントに嬉しい。


『後、気になったのですが、ユウさん黒髪?』


『ホントだ! 目も黒いな』


『また、変身した?』


 ん? ん? ん? え?


 慌てて自分の姿をスマホで確認すると、本来の姿に戻っていた。


 え? 何で? 何でー? メタモルフォーゼの効果が切れたのかな? そういえば宝箱を開けてから、スラキーの声を聞いてない気がする。スラキーを見ると、不思議そうな顔でこっちを見ていた。


「スラキー? 僕の言ってる事分かる?」


「ピキー?」


 あ。やっぱりダメだ。けど、何でだ?


『ユウ氏、もしかして、ホントの姿?』


『元は黒髪だったんだね』


『なぁ、もしかして、優?』


『お? 知ってる感じ?』


『ああ。同じ学校っていうか、うん、親友だよな?』


『ユウ氏の親友なのか?』


 親友……? 今のコメ、咲魔さんだよな?


「あの、咲魔さん? 僕と親友なんですか? っと、何で本名知って……」


『ああ。えとな、大翔って言ったら分かる?』


 ちょっと待て。大翔って……


「大翔? って、あの僕と幼馴染みの大翔?」


『そうだよ、やっぱり優か?』


 マズイ、大翔にはダンジョン始めたこと言ってないのに。けど、姿見られちゃってるし、もう隠せないよね。


「そ、大翔ごめん!」


『んー、うん。まぁ、今は良いよ。また話そうな?』


「うん……」


 まさか、大翔にバレるなんて。ちゃんと謝らなきゃな。


『ユウ氏、人気高校生配信者と親友だったんだな』


『ユウ氏、どうやら謝ることがある模様』


 はい、その通りです。


『咲魔氏は登録者数1万越えたんだっけ?』


 大翔、1万越えたのか……凄いな。


『ああ、はい!この間1万を越えました。リスナーの皆様には感謝です』


『謙虚な咲魔氏』


『人気あるのも分かるなー』


『咲魔氏はイケメンだしな』


『( ゜д゜)ハッ! まさか咲魔氏も、変身してたりするのか?』


『俺はしてないですよ』


 大翔は正真正銘のイケメンだもんな。


『まさか、ユウ氏の親友とは思わなかったな』


『あっ! あれ? ユウさん、黙っちゃった?』


『大丈夫?』


 あ。マズイ、皆に心配されてる。


「ごめんなさい、何だか盛り上がってたのでコメント追うのに必至で。それでは、探索再開しますね」


 大翔の事が気になりつつも、俺は探索を開始することにした――――。
















ご覧いただきありがとうございます☆


――


主人公、変身解けちゃって大翔くんにバレちゃいました(・ω・)

相棒のスラキーとも話せなくなっちゃうし、これからどうなっちゃうんでしょう?


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