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07 真実


「もー、お母さんが帰ってきたら図書室に呼びに来てってお願いしてたのにっ」


 モノカにぐりぐりと抱きついてるマクラちゃん、ぷんぷんしながらの笑顔ですね。



「ごめんなさい、マクラちゃん」

「なんだか今朝からいろいろあったんですっ」


 どうやら朝一番に図書室に向かったマクラちゃんとハルシャちゃんには、今回の緊急事態の件は伝わっていない模様。


 ノルシェさんが一生懸命説明しております。



「お母さん、大丈夫?」


 心配そうなマクラちゃんを、モノカが優しく抱きしめています。



「ごめんねマクラ」

「帰ってきたばかりなのに、心配かけちゃって……」


「お母さんが元気だったら、マクラは全然平気だよっ」


 マクラちゃんが、モノカの頭をぽんぽんしてます。


 本当に、どっちがお母さんなのか分からないくらいに、仲良し親娘なのです。



 ハルシャちゃんがぎゅって抱きついてきたので、僕もぽんぽんしてあげました。


 カミス家だって、モノカ家と同じように仲良しさんなのですよ。



「なんだかこちらはとっくに一件落着な感じですねっ」


 って、リシェルさん!


 突然現れたリシェルさんに、ルシェリさんが飛びついてハグしちゃってますよ。




 そして、リシェルさんからの状況説明。


 えーと、平たく言うと、誤報、でした。



 アルセリア城内の協力者というのは、いわゆるスパイとか潜入捜査官とかじゃなくて、普通のメイドさん、だそうです。


 そのメイドさんは巡回司法官アルセリア支部の人たちとは、とっても仲良し。


 お城内でのあれこれをうわさ話しとして教えてくれるのだとか。


 それはそれでメイドとしての守秘義務違反な気もしますが、それはひとまず置いといて。



 ことの発端は、やっぱりうわさ話し。


『モノカ様を巡っての決闘に敗北したゼルサニア王子様、傷心の御心を激しい鍛錬で癒すため訓練場にこもりきりだったのに、突然大張り切りで何かをお始めになられたとか』


『そういえば今、アルセリア城下街には、王子様の想い人のモノカ様が御滞在中ですって』


『もしや王子様、モノカ様に再びアプローチを』


『いいえ、騎士の名誉を懸けての決闘の結果には、いかに王子様といえども抗えません』


『でも、あの情熱的な王子様なら、心から愛した乙女を簡単には諦めきれないはず』


『もしや強硬手段に!』



 てな感じで、なぜか盛り上がっちゃったメイドさんたち。


 どんどん大きくなったうわさはすぐに支部にまで届いて、司法官たちは大騒ぎに。


 モノカ氏へ急ぎ連絡を、から、


 最優先は特使勇者様の安全、大至急保護すべし、となり、


 後はご存知の通り。




「えーとつまり、モノカがもてもてだったのが騒動の原因……」


 ノルシェさん、あきれ顔。



「お母さん、もてもて!」


 マクラちゃん、にこにこ。



「モノカママ、すっごーい」


 ハルシャちゃんも、にこにこ。



「流石はモノカ、もてもて具合までもがカミスとお揃い」


 もしもしシスカ、僕を巻き込まないでほしいな。




 みんなに見つめられたモノカは、うつむいて、真っ赤っか。


 相変わらずの可愛らしさ。


 もてもて、致し方無し、ですね。



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