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02 心配


「パパとママが仲良しなのは大変結構なのだが、子供が見ている前でのらぶらぶ行為は感心せんな」


 違うんだよ、シスカッ。


 どちらかと言うと、らぶらぶ未満、いや違うな、らぶらぶ未遂……



「それじゃあ行ってくるねっ、カミスパパもエルミナママも、ハルシャがお出かけしてからいっぱいらぶらぶしてねっ」


 ハルシャちゃんから可愛らしくハグ。



「ふたりとも、程々に、な」


 シスカからは、ぎゅーっ、とハグ。



「「行ってきます」」


「「行ってらっしゃい」」



 ふたりは仲良く手を繋いで、モノカ邸へ。


 僕たちの家にも『ゲートルーム』という新型『転送』装置が配備されているのですが、


 お散歩大好きハルシャちゃんは、よっぽど天気が悪い日以外は、モノカ邸でのお勉強会へ向かう時はいつでも歩いて行っちゃうのです。


 いつも付き添いありがとね、シスカ。




「クリスたち、大丈夫でしょうか」


 エルミナ、少し心配顔。


 きっとハルシャちゃんが出かけるまで、その表情を我慢してたんだろうな。



「大丈夫、クリスにはクロ先生やササエさんが一緒なんだし、任務が完了したらみんな元気に帰ってくるって」



 クリス・クロ先生・ササエさんの三人は、ツァイシャ女王様の依頼で長期の潜入ミッション中。


 場所はエルミナの故国、エルシニア王国。


 あの国はいろいろあって情勢不安で、周辺国との紛争や自国の内乱の可能性が高まってきているそうです。


 もしもの時はクリシア王妃様だけでも救出して欲しいという重大任務だけど、あの三人なら絶対に大丈夫。


 でもやっぱり、早くみんなの元気な顔が見たいな。



 ぎゅっ



 エルミナから優しくハグされちゃいました。


 僕の心配する気持ち、気付かれちゃったみたいだ。


 まだまだ駄目駄目だな、僕。


 本当はエルミナを安心させてあげなきゃ、なのに……




 優しいハグからふわりと離れたエルミナが、何やら思案顔。


「このあいだみんなで話し合った件、やはりモノカたちにも相談してみましょう」


 うん、そうだね。


 モノカを迎えに行った時、相談してみるね。



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