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第弍拾参話「VS明星副司令」(中編1)

「いかにも、そうである。あの時は色々とすまなかったな」


あの時というのは食堂で今宵と他の軍人が喧嘩になった時である。


「いえ、その時は止めてくださりありがとうございました」


「何も何も。そういえばお主、かなりの強者と聞いたがどうなのじゃ? 軽く一戦でも交えないかの?」


次の授業まで時間はある。

昼食はあとでも間に合うだろう。

それに副司令からのお誘いだ。

断るわけにはいかない。


「自分なんかで良ければ。では模擬戦をしましょうか」


俺は再びシミュレーションボックスへと入っていった。


「ほほ、東雲教官殿、頑張っておるの」


明星副司令はモニタールームのガラス越しに手をふる。

それに気づいた東雲教官は驚きながら、シミュレーションボックスへと入っていく彼女の姿を見て呼び止めようとした。


「お待ちください! 貴女は()()()の怪我がまだ完治してないはずです。それでも行かれるのですか!?」


「大丈夫じゃ。我の戦いを存分に見ているがいい」


「でも......!」


明星副司令は「またの」と言い残しシミュレーションボックスに入った。



俺は機器を取り付け起動し画面を操作する。

明星副司令、彼女はいったいどんな人なのだろうか。

そもそも副司令というのにアーマードを使えるのが不思議だ。


そんな不安と驚きを胸の内に秘め、俺は出撃する。

しばらくブーストをかけて空を飛んで移動していると1つの機体が段々見えてくる。

おそらくあれが明星副司令の機体だ。


しかしその機体は「幻月」ではなかった。

同じ黒色だが頭部ユニットや脚部ユニットなどがところどころ異なる。

その時東雲から通信が入る。


「気をつけろ、三木。相手はアーマードのエキスパートだ。貴様が今まで戦ってきた相手とは比べ物にならないほどである」


「......分かりました。気をつけます」


確かに他の人とは雰囲気が違う。

余裕を持っていてかつ隙がないかんじだ。

少ししてまた通信が入る。

今度は明星副司令からだ。


「お主、この機体を見るのは初めてかの?」


「......はい」


「一つの太陽と二つの月が重なりあった私専用の機体、その名も__」









「『明月』」

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