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第伍話「武装訓練」(中編2)

俺たちは校庭に向かった。

そこではまだ美月と琴がブーストの練習をしていた。

見ている限り、前よりかはかなり上手くなっているようだ。


「これから2時限目を始める!敬礼ッ! _では各自アーマードを装着するように!」

俺たちは東雲教官の指示に従い、格納庫に向かいそれぞれアーマードを装着する。

そして校庭に戻る。


「美月と琴もブーストはできるようになった、従ってこれより予定通り武装訓練を始める」

武装訓練、文字通り銃器や近接武器の適正訓練のことだ。

これで今後に使う武器が決まる。

そう言っても過言ではない。

ゲームの方ではメインウェポンは7.62mm機関銃M112「フォルテ」、サブウェポンは可変型9mm短機関銃剣にしてたっけな。

さてこの世界では何を選ぼうかな。


「まずはアサルトライフルを装備してもらう、全員5.56mm自動小銃K48を持て!」

黒光りした真っ直ぐなフォルム。取っ手が茶色に染まっている。

アサルトライフルは中距離から近距離に対応した銃だ。

誰にでも扱いやすいメリットはあるが、弾切れが起こりやすいため長期戦には向いていない。

それをカバーするためマガジンを大量に所持する必要がある。


「弾は全てペイント弾が装填されてありトリガーを引けばそのまま弾が発射される、弾切れになったらマガジンを交換しろ、それでは撃ち方はじめ!」

合図とともに的に向かって一斉に弾を撃ち込む。

流石のアーマード、これぐらいの反動は全て抑える。



_「撃ち方やめ!以上だ、次はスナイパーライフルだ、各自準備しろ」

スナイパーライフルは銃身が長く地面に固定しないとまともに制御できない、遠い距離にいる敵を狙うための銃だ。

通常の弾より大きく、弱点に当てれば一発で仕留めることができる。

そしてこれに関しては才能が大きく左右するといったところか。

ちなみに俺は向いていなかった。


やれることはやってあとはしばらく周りの様子を見た。


_100m的中

それを成し遂げたのは透と小夜と今宵だった。

そして小夜に至っては全発命中。

こいつ人間か...?



__それから色々な種類の銃や近接武器を試した。

ショットガン、短機関銃、機関銃、拳銃、ナイフ、ブレード etc..

各々は自分にあった武装を決める。


_犬崎 琴

彼女は炸裂式12.7mmフルオート二丁拳銃を持つことにした。

フルオート二丁拳銃、生身の人間には扱うことができない武器の一つだ。

機動性に長けており撃つまでの時間が短いため、敵を捉えたあとすぐさま対処することができる。


_宇崎 駆

彼は自動小銃K48と高周波振動長剣「ソニックブレード」を持つことにした。

安定して連射できる銃と刃を高周波振動させ相手を切り裂く剣の中距離と近距離の戦いを可能とした構成だ。


_大宮 透

彼はスナイパーライフルM42と短機関銃MP67を持つことにした。

彼曰く自分は前線にはあまり適してはなく、どちらかと言えばサポートに向いてるのこと。


_如月 早苗

彼女はショットガンGS12と短機関銃ZIUを持つことにした。

どちらも近距離しか向いていない武装で、一応それはまずいと声をかけたが無視されてしまった。

俗に言う特攻タイプみたいなものになりたいのか...?


_近衛 小夜

彼女は機関銃「フォルテ」を2つ持つことにした。

あとから聞いた話、後に彼女には試作武装を装備してもらうため今はこの武装らしい。

訓練中スナイパーライフルやブレード、その他もろもろの武装は完璧に扱えたためなんだかもったいない気がするがまあいいだろう。


_東雲 今宵

彼女はスナイパーライフルM42とソニックブレードを持つことにした。

完全遠距離&完全近距離でバランスが悪い。

真正面で戦うときは正々堂々とやりたいそうだ。

とりあえず遠距離に対応できる人が2人いるからこの小隊としての役割は果たせているだろう。


_高岩 美月

彼女は自動小銃K48と短機関銃MP67を持つことにした。

バランスのとれた構成だ。

だが肝心なリロードを忘れてしまうということが訓練中であったため少々不安気味。


_最後に俺だ

俺はゲームと同じ構成...とはいかず、機関銃「フォルテ」と自動小銃K48にした。

そもそも可変型9mm短機関銃剣はゲームの予約特典で手にはいる武装だったため、この世界にはないのだった。

あれはロマンがあって使いやすいサブウェポンだったのにな...



____


「これにて武装訓練は終わる、次は17時からだ、教室で集合するように、以上だ、敬礼!」


俺たちは校庭に残って動作を確認する。

2時間という時間とはいえどもそれはあまりにも短いものだったからだ。


俺は銃器を上手く扱えない人に教えたりした。

小夜はこの小隊の中で一番上手いが、感覚でやっているため教えるのは苦手だったため俺がほとんど指南した。

俺は一度ゲームで全ての武装をそれぞれさわったことがあるため、スナイパーライフル以外はある程度扱えた。


そして教えると言ってもただ一人_早苗を除いて、だ。

彼女にはことごとく無視された。

肩でも触れようとするとショットガンで対応する。

ペイント弾だから痛みはないものの精神的な痛みは蓄積するものだ。

トホホ...


しばらく時間が経って残ったのは小夜と今宵だけになった。

今宵が一休みしてるところを話しかける。


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