「死に戻り」(中編2)
19時分投稿してなかったので代わりに投稿します!
__18:53
最後に俺たちはとある場所へとむかった。
__軍部指令長官室。
ついに免除が下りるかいなかが告げられるのだ。
コンコンと教授はノックする。
俺はゴクリと息を飲んだ。
「入りたまえ」
重圧的な声が扉の向こうからした。
「失礼します」
「失礼します」
そこにいたのは、立派に髭を生やした厳格な雰囲気を醸し出す軍部指令長官__近衛 昌嗣だった。
「この度は免除の件について伝達しに君たちを呼んだわけだが......」
圧倒的なプレッシャーに俺は緊張していた。
「そこの小僧」
「は、はいッ!」
「......なぜそこまでして、死に急ぐ必要がある」
「......死ぬのは......死ぬのは確かに怖いです。それでも命を懸けてでもこの世界を守りたいんです」
俺は自分の胸__心臓に手を当てていた。
「ほう......いい意気込みだ小僧、だが1つ忠告してやろう」
「はいッ」
「自分の命すら守れん奴に、誰かの命を守れると思うなッッ」
彼はバンッと強く机を叩きつげながら立ち上がる。
「......はい」
その迫真さについ後ろにのけぞってしまう。
「とりあえず、だ、小僧、お前をアーマードの訓練生として免除を下りさせる」
「......ありがとうございます」
「ただし条件がある、長谷教授にも伝えられようにそれ相応の結果を出すことができなかったら即解雇だ、分かったな」
「はいッ」
「そしてもう1つ......」
と言うとこちらへ手招きする。
俺はすぐさま彼のもとへと行くと耳打ちされる。
「......ワシの孫娘にくれぐれも手を出すなよ」
今まで一番恐ろしい声圧だった。
その時、俺の背筋になにか冷たいものが走った気がした。
「__良かったわね、ヒロ君、明日から晴れてアーマードの訓練生よ」
部屋から出るなりそう話しかけてくる。
「は、はい......ありがとうございます......」
「なにぐったりしてるの?訓練生になるのは名誉あることよ、シャキッとしなさいよ」
教授は背中をポンと叩いた。
「いや、訓練生になれたのは嬉しいですが、色々と考えるとホントにこれで良かったのかなって」
「いいんじゃない、よく分からなくて、人ってそういう生き物よ」
__ピロピロピロ、ピロピロピロ
教授の携帯が鳴る。
「もしもし、長谷です、_はい、___はい、___分かりました、では本人に伝えておきます」
「どうかしたんですか?」
「ビンゴよ、リンカちゃんがシェルターの外に急に出現したレヴナントを撃破したそうよ」
「......そうですか!」
俺はガッツポーズする。
他人のおかげとはいえ多くの人間を助ける手伝いができたのだから。
「......だからと言ってあまり図に乗らないでね、それと最後に伝えたいことがあるの」
教授は真剣な表情になる。
「......なんでしょうか」
「貴方が異世界から来たことは誰にも言わないこと、異世界に関する情報も言わないこと、そして貴方がどこまで未来のことを知っていても言わないこと、守れるわよね」
「は、はい」
「ならいいわ、あと今朝リンカちゃんに言ったことはネットで流出された情報を見たって設定にしといたから」
続きは明日にでも
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