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第3話! 本当の気持ちは秘密だよ

兄「たまには部屋の掃除でもするか」ガサゴソ

 

兄「ん!? これは」

 

『ぼくのゆめ 2年3組 兄』 


兄「懐かしいなぁ…まだ俺がカリスマの玉子、訳してカリ玉子の時のやつか」



ぼくのゆめ 2年 3組 兄

 

僕の夢は正義の味方です。

町を壊す怪獣や、妹ちゃんのパンツを狙う悪党を倒すのが役目です。

 

なぜ正義の味方になろうと思ったかは、僕が小さい頃酔っ払ったお父さんが玄関で吐いた時、とてもカッコ悪かったからです。

 

正義の味方になったら大好きな妹ちゃんを泣かす悪い奴を倒したり。

 

お父さんが玄関で吐いても大丈夫なようにトイレ付の玄関を作りたいです。


兄「トイレ付の玄関か… 無いでしょ? それはw」 

兄「おっと、まだ出てくるか」


 

『マイドリーム イズ ビッグ 2年 3組 兄』

 

兄「中2の時のやつだ……タイトル カタカナで書くなよ…」


マイ ドリーム イズ ビッグ


2年 3組 兄

 

俺の夢は太陽のように、カリフォルニアのようにそして、夜中に両親がギシアンしていた時のショックよりデカイ。

 

そんな俺の夢はそう、「殺し屋」だ

あぁ、この響き…胸が弾けるぜ!!

 

そうさ、俺には秘められた力があるそれは…

 

兄「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ黒歴史ぃぃぃぃぃ!!!!!」


兄「畜生、中2は黒歴史しかないな…ん」

 

私の家族 2年 2組 妹

 

兄「妹の作文…しかも中2…見るしかないw」


私の家族 2年 2組 妹

 

私の家族はお父さん、お母さん、お兄ちゃん、私の四人家族です。

 

お父さんは真面目で優しくて仕事が忙しくてあまり話せないけど、大好きです。

 

お母さんは怒ると怖いけどいつも、私達の事を心配してくれて大好きです。

 

兄「次はおれw」


お兄ちゃんは…だらしが無くて、変態でいつもパソコンを見て笑っている変な人です。

たまにパソコンの前でヘラヘラしながら踊るのははっきり言って怖いです。

 

兄「ちょw俺酷いなw」 


だから私がしっかりしないといけないと思ってます。  

お兄ちゃんを毎日起こして。 変な事をしたら仕事で忙しいお母さんや、お父さんの代わりに怒って。


ご飯を作ったり。

洗濯したり。

ワガママに付き合ったり。

 

でも、お兄ちゃんはいつもパソコンを見ていて、ゲームをしていて、お人形さんを見ていて、私を見てくれません。

凄く近くにいて、凄く遠い感じがして寂しいです。

 

兄「…」


本当はもっと、甘えたいです。

お兄ちゃんに誉めて欲しいです。

私を見て欲しいです。

でも、私がしっかりしなくちゃいけないから、我慢しないといけません。

 

私はお兄ちゃん好きです。 でも、ワガママ言うと昔の優しいお兄ちゃんの方が大好きです。

 

私はこんな家族が大好きです。

 

 

兄「……………………ごめんな……妹……気付けなかったよ……馬鹿でごめんな………」


翌日。

 

兄「妹よ」

 

妹「どうしたの?目真っ赤だよ」

 

兄「とうとう、俺の特殊能力が覚醒したみたいだな」

 

妹「はいはい、で何?」 


兄「遊びに行こう!! 遊園地 いって映画観て、海行って」

 

妹「良いけど…家事が…」

 

兄「大丈夫だ!! 俺がやった」

 

妹「え!? う、嘘!!」

 

兄「さぁ、行こう!! 金は全て出すから!! たまには甘えろよ!!」

 

妹「うん///」

 

 

俺には兄貴らしい事が何かわからんが、こいつが笑っていればいいと思う。

出来れば、コイツの正義の味方になれればいいんじゃないかなって思う。


---

--

-


兄「フフフ、妹よ」

 

妹「何?」

 

兄「帰りの金忘れた」

 

妹「はぁ…」




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