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詩花

詩花 歩みの跡

作者: 葵 冬弥

今歩き出したこの片足


今はまだ踏み込むことも


上手くできず


ずるずる


ずるずる


引きづり引きづり


ただ胸を焦がす


情動にその身を預けて


あなたのことを考えると


蕩けそうになる頭は


ただひたすらに


あなたの顔を描いてく


それは笑った顔


それは照れた顔


それは泣いた顔


それは――た顔


あなたの顔が滲んでく


変わりに浮かぶ顔は誰の顔


あなたであって


あなたでなくて


でも


それはあなたで


歩き出した片足


引きづられる片足


なぞる足跡


一筋の道


よたよたよれて


ぐるぐるねじれて


留まりたいのか


進みたいのか


とても中途半端で


人間らしい歩みの跡

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