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青空坂上 1条線 ~卒業するまで、しゃっぽーしようね!~  作者: 中村千歳
1条3丁目 昔の友達と、今の友達
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1条3丁目-8

 [side-OHNO]


 授業終了。帰りのHRを済ませ、4階の教室から1階の昇降口まで降りる。ちなみに地上の高校では4階建て以上はほとんど無いらしいというのは遥(ミズホン)情報。

 正門を出て左折し、15mほどで24条49丁目の交差点。俺と遥は直進して東行の緑の電停へ。青木さんは左折して北行の赤いポールへ向かう。

「サッキーノシ」

 会ったときの挨拶が「しゃっぽー」なら、別れの挨拶は「ノシ」らしい。意味はよく分からないが。

「半角でノシって書くと、手を振ってるみたいに見えるでしょ?いわゆるAAってやつ」

 説明されても分かりません。


 そういえば、俺たちが乗る24条線に比べて、青木さんが乗る49丁目線は、若干本数が少ない。どのくらい少ないかは忘れたけど隣の51丁目線に乗ればちょっと本数は多いらしいんだけど……違ったらすまん、遠回りになるか何かで定期券が使えない。

 24条線東行、今度の電車は16時42分。青木さんが乗る49丁目線北行は、それより早い39分(遥が覚えていた)。

 ……のはずなのだが、定刻の39分を過ぎても北行の電車が来ないようだ。市電の電停は交差点に隣接しているので、東行の電停から北行の電停が見える。そこに電車は到着せず、青木さんも立ったままだ。

 ついには42分発の東行が到着してしまった。自動車の無い本郷市電で、3分の遅れは滅多に無い。

「あ」

 隣で携帯を見ていた遥が、声を上げた。

「49丁目線30条-29条間で車両故障のため立ち往生、北行運転見合わせだって」

 車両故障で運転見合わせか。電停には電光掲示板のようなものは無いので、この情報が伝わらなければ、青木さんはいつまでも帰れないことになる。

「さすがにそれは無いってww15分待って来なかったら分かるでしょwwww」

 まあ確かにそうなんだが、でも伝えておいて損はないだろう。とりあえず遥と二人で、北行の電停に走っていった。

「青木さん」

「あ……えっと……」

 いきなり俺が走ってきたからだろうか、青木さんは驚いたような顔をしている。

 手短に用件だけ伝えておこう。49丁目線で人身事故、北行運転見合わせ。迂回するとしたら……えっと……

「西行に乗って24条40丁目から北上すればおk。ちなみに48分に24条線から直通の北行があるから、迂回しないでそれ待つのがベスト」

 遥がフォローしてくれた。

「迂回ルートは分かってるよ……」

 失礼しました。

「……」

 ……。

「えっと……なんかごめんなさい」

 こちらこそ、なんかごめんなさい。

 とりあえず電車来たから乗ろう。

「え?電車来た?」

 腕時計を確認する。現在時刻は16時48分。

 北行の電停には、電車が到着していた。前面の方向幕は東行の緑、しかしすぐに北行の赤に変わる。

 人身事故があったのは、49丁目線の30条-29条間、今俺たちがいる24条より南側である。

「桜十字路始発だから人身事故は関係ないよね」

 ちょっと何言ってるか分かんないです。

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