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1条1丁目-1

1条1丁目 新友会の新メンバー


 [side-OHNO]


 4月11日、水曜日。入学式から3日目。つまり、青木さんの例の挨拶から3日目。

 そろそろ昼休みに弁当を食べるメンバーも固まってきた頃だ。


 俺の席は左から2列目先頭。左隣が青木さくら。

「しゃっぽー」

 2列隣の高島(たかしま)(はるか)が、意味の分からない挨拶とともに近づいてくる。中学時代からの友達だ。

 ていうか、その挨拶は何なの?

「何でもいいじゃんwwミズホンが教えてくれたんだよww」

 遥はネト廃……というほどではないが、それなりにSNSにのめり込んでいる。そのため時々よく分からない言葉遣いをするのである。wwwwとか文字にしないとうまく表現できない。

「あ……えっと……しゃっぽー……」

 そして、最近友達(?)になった、青木さくら。さらに大野(おおの)弘和(ひろかず)(俺)を加えた3人が、1年1組左端先頭で弁当を食べるグループである。


 第三高校の制服は、男子が黒色の学ラン、女子が濃紺ブレザーという、よくある服装である。

 それを特に着崩すこともなく、白いワイシャツの上に着る。そこに一般的な女子の顔を付け、茶髪セミロングの髪の毛を被せたら、それが高島遥。

 正直、一般的すぎて書くことがない。

「そんなに書くことない?」

 いや実際、茶髪セミロングくらいしか書くことないぞ。

 ちなみに、茶髪セミロングを黒髪ショートに変えたものが青木さくらである。

「……」

「短っwwww私より特徴ないよww」

 三点リーダは青木さん、wwwwは遥である。もう少し喋ろうよ。

「いいじゃん別にwwエースチャンネルならこのくらい普通だよww」

 エースチャンネルの説明は面倒くさいから後にするとして、とりあえずここはネットではない。ネットの喋り方は通用しないって学習してくれ。


 一方の俺。ワイシャツに学ラン、黒髪ショート。これが大野弘和。

「人のこと言えないじゃんww」

 実は俺は、隠れ元ヤンだったりする……とかだったらまだ面白いんだが。釘バットを常に持ち歩いてて、今も膝の上に置いてるとかだったら。

「おおのんが釘バットとかww絶対あり得ないってww」

「うん……多分ないと思う……」

 まあ、ないんだけどね。

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