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1条1丁目-16

 放課後。

「幸ヶ谷さん、一緒に帰りましょう」

 キリカが声を掛けてくる。入学式の日から続く、私たちの習慣。


 私とキリカが初めて会ったのは、入学式当日。

 私の名前は幸ヶ谷瑞穂。座席は左から2列目、前から4番目。五十音順で1つ前だった桐畑香織は、席順も一つ前だった。

 左の列の先頭にいた青木さくらとは、3つほど離れていた。


 入学式、ホームルームが終わり、放課が宣言された時。


「こーやん、一緒に帰……」

「幸ヶ谷さん……でしたか?」

 近づいてくるさくらんにポジション取りで勝っていたキリカが、一歩早く私に接触してきたんだ。


「一緒に帰りましょう」


 あとから聞いた話だと、キリカは私が一人でいるのを見て、友達がいないと思い込んだらしい。学級委員に立候補するくらい正義感が強い人だ。「友達がいない人がいたら、私が友達になる」とか考えてたんだって。


 キリカにとっては正義。

 でも、唯一の友達を取られたさくらんにとっては……どうだったんだろうな?


 この次の日から、さくらんは学校に来なくなった。そしてそのまま6月に退学……。

 その後のさくらんの行方を知る人は、少なくとも八高にはいない。

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