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1条1丁目-14

 [side-KOGAYA]


 4月17日、火曜日。上洲中学校前バス停。

 私が乗るのは市大経由川合津(かわいづ)駅行き、八幡坂下(はちまんさかした)行き、あるいは東本郷(ひがしほんごう)駅行き。岸田町(きしだちょう)経由の川合津駅行きと、松林(まつばやし)経由東本郷駅行きはスルーだな。

 エースチャンネルでたかはると会話しながら、バスを待っていた。


 バス停に立っているのは私だけ。

 1年前は、隣にもう一人いたんだけどな……。


 青木さくら。通称「さくらん」。

 上洲中学の同級生で、よく一緒に遊んでた、私の初めての友達。

 さくらんにとっても、私が唯一の友達だった。


 さくらんが私と同じ高校に行きたいと言って、二人で八幡高校に入学。

 毎日このバス停で待ち合わせして、一緒に登校していた。

 ……いや、登校するはずだった。


 実際には、一緒に登校したのは1日だけ。

 入学式の次の日から、さくらんは不登校になった。

 家に見舞いに行っても入れてくれなかった。

 そのままさくらんは、6月に八幡高校を退学。9月頃引っ越したらしいんだが、どこに行ったかは知らない。


 新本郷に行ったっていう噂もあるにはあるんだが……。


 そんなことを考えていたら、電話がかかってきた。

「もしもし、幸ヶ谷さんですか?」

 相手はキリカ、本名桐畑(きりばたけ)香織(かおり)

 八幡高校に入ってから知り合った、私の2人目の友達。

「そんなことはいいですから、時計を見てください」

 言われて腕時計を見る。

 8時35分。


 ……20分もこんなことを考えていたのか、私は。


 ちなみにこの20分の間に、川合津駅行きが3本、八幡坂下行きが2本到着していたのだが、なぜ私は気付かなかったのだ!

「そんなことは知りませんよ」

 まあとにかく、このままでは遅刻だ。というか絶対に遅刻だ。

 とりあえず次のバスで行くから、先行っといてくれ。

「私は既に到着しているのですが……」

 そうだな。キリカ真面目だから、遅刻なんかしないよな……。

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