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1条1丁目-9

 [side-OHNO]


 4月16日。

 青木さんが入って最初の新友会を終え、翌週の月曜日。

 24条51丁目。副名称は中央合同庁舎前。

 西行の白いポールで電車を待っていると、北行の赤いポールから遥が走ってきた。

「しゃっぽー」

「おす」

 携帯を手に持ったまま。さてはお前、電車内でずっとエースチャンネル見てたろ。

「電車内だけじゃないよ、家出た時からずっと」

 余計駄目だろ。そのうち乗り過ごすぞ。

「大丈夫だよ200mだし」

 本当に大丈夫か?

「本当に大丈夫だよ!」


 エースチャンネルは、日本で最大手のSNS。遥は中学の頃に登録して以来、かなりの頻度で利用しているらしい。

 瑞穂とかいう友達とよくチャットしているらしいが、詳細は知らない。ハンドルネームは「瑞穂」なのだが、遥が勝手にミズホンという通称を付けてしまった。

 そういや、俺もなぜか「おおのん」って呼ばれてるし、自分のハンドルネームも「たかはる」だし。遥は通称を付けるのが好きだ。

 通称がないのは青木さんだけか。

「青木さんも通称決まったよ?」

 そうですか。

「さっき決まった。通称はサッキーです」

 ちなみに名前の由来は?

「下の名前がさくらちゃんだから、もじってサッキー。なんとなく語呂がいいからサッキーにした」

 さくらをどうもじったらサッキーになるのか謎だが、遥がサッキーと言うならサッキーなんだろう。




 第三高校は8階建て。1階に職員室や校長室など諸々、2階と3階が音楽室などの特別教室、4階から6階が普通教室、7階に格技場、8階に体育館、屋上がグラウンドという構成になっている。

 エレベーターで4階へ上り、1年1組の教室のドアを開ける。

「しゃっぽー」

 とりあえず全体に向けて挨拶する遥。応答はない。

「サッキーもしゃっぽー」

「……」

 多分自分のことだと気付かなかったんだろう。青木さんは無反応。

「あ、青木さんしゃっぽー」

「あ……おはよう……」

 改めて挨拶をする。今度は反応があった。

「青木さん、サッキーって呼んでいい?」

「え……なんで……?」

「だって青木さんだと友達感ないじゃんww」

 友達感って何だ。

「うん……まあ……別にいいけど……」

 本人の同意が取れたところで、チャイムが鳴った。

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