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夢見てた魔法少女と何か違う。  作者: 荒木 佳
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パート3 『私の矛盾。』

次に目を覚ましたのは見覚えのない天井。知らないベッドで寝ていた。


「んぁ……ここ、は?」


定まらない意識を叩き起こし周りを確認する。そこには一人の白衣を着た女性が座っていた。


「あら、起きたのね。おはよう、気分はどうかな?」


「おはようございます……じゃない、ここは一体?」


「そうだな、まぁ安心して。誘拐したとかいうわけじゃないから」


そう言って何か資料の様な物を数枚とカルテ(?)を取り出し、序にと言いつつコーヒーを用意してくれた。


「そうねぇ…何から話して上げればいいかしら。何か質問はある?」


「此処は一体…?」


とりあえず此処で目を覚ましてから思いついた最初の疑問をする。それ以外も色々と気になる事は沢山あるがとりあえずは…と、そもそも考えが纏まらない。


「此処は貴方の学校からそう遠くない場所よ、帰りも歩きで帰る事の出来るレベルね。一応送っていくけど」


とりあえずホッと胸を撫でおろす。未知の土地では無かった事に安堵しつつ、次の質問を述べる。


「私は、なんで此処に?」


その質問に女性は、ふふっとつい笑ってしまった様な表情を取る。


「な、なんですか…笑わないでくださいよぉ」


「ごめんごめん、ついね…そうだなぁ、貴方は膨大な魔力の行使で自分を制御出来なくなって倒れていた。そこを私が助けた…って所かな?」


「魔法…!」


自分がここに来るまでの記憶が鮮明に蘇る。そうだ、自分はアニメの世界で起こるようなリリカルでマジカルな魔法を行使したのだ。今でもCGなんかじゃないかと思うくらいだが、ハッキリと覚えているし、自分の中に何かこれまで感じなかった暖かい力を今でも感じるのだ。


「その反応、しっかりと記憶しているようね」


「記憶している…って?」


その質問に不図疑問を感じた。その出来事を自分は覚えているが…覚えていない事もあるのだろうか。もしかしたら今忘れている事が私にもあるのだろうか、と。


「いいや、大丈夫だ。貴女が此処に来るまでの出来事は全てが真実。なんとも現実味を帯びてない出来事だっただろうけどね」


あのような出来事、現実味を帯びてないとかいう話ではない。普段からアニメを見て魔法が使えたらいいなとか考えていた少女の希望は叶ったが、想像している物と乖離していた。


「………あっ。そういえば私と居た女の子は?」


記憶を遡り思い出す。あの衝撃的な体験を行う前に、一人の少女がいた事に。


「えぇ、問題ないわ。あの少女も別室で今検査中。命に別状はないだろうけど、魔法の流れが少し歪な形をしていたから…」


「そうですか…無事ならよかった…」


再度胸を撫でおろす。あのような状況でも生きていただけでも幸いだ。関節的ながら『救えた』のじゃないかと考えた。


「そうそう、私からの質問もいくつかいいかな?」


「あっ、はい。大丈夫ですよ」


「そうだな…っと、そういえば私の自己紹介がまだだったね、私は浅見 咲。よろしく」


そういえば、そうだった。私も自己紹介しようと雨音が口を開こうとした時。


「あぁ、貴女の自己紹介は結構だ。申し訳ないけど個人情報は調べさせて貰った。そうだなぁ…名前は結城 雨音、兄弟は居らず一人っ子。他には…身長は129.8…バストはろくじゅうg…」


「あーあー! やめてくださいっていうか、どこまで調べているんですかというかなんで測ってるんですかぁ!?」


「そりゃ、身の安全を確認するときには身長や体重を図るのは然るべき医療行為じゃないか?それとも何かコンプレックスでも?」


「なっ、ないですないです! そんな胸大きくならないかな、なんて全く持って考えてないですから早く質問始めてください!」


「フムフムなるほど、雨音ちゃんは胸が小さい事を気にしている、と…まぁ、成長すれば自然と大きくなるさ」


「うぅ……」


「さて、それじゃ…まずは一つ目。貴女はこれまで魔法を行使したことは?」


「ありません…今でも信じられないくらいなんですから」


「なるほどね…」


「次に二つ目。これまでにその少女と出会ったこと、あとローブのあれを見たことは?」


「ありません…あっ」


此処で一つの疑問が浮かぶ。私はその少女に出会った事は無く。今回が初邂逅だった。

そう、だったはずなのだ。

しかし、少女は雨音の一寸の迷いもなく名を呼び。宝石を投げ渡した。その一連の行動からは何かしらの信頼を感じた。


「でも……」


と、言い淀む。自分の中で整理が付いていかないのだ。あの少女はいったい何者なのか、なぜあのローブの人に追われていたのか、自分は一体何者なのか。


「でも?」


ぐいっと、体を此方に寄せ顔を近づけてきた。


「ひゃぁっ!」


突然の事に雨音は仰け反りベッドに沈む。


「貴女に何度声を掛けても返事しないからよー、何か考え事でもしていたの?」


「はい…。私はあの女の子を知りません。でも、あの女の子は私と初めて会ったときに私の名前を呼んだんです。そして何か宝石みたいなのを投げ渡してきて…」


その解答に咲は合点が言った様などこかすっきりしたような表情をする。


「なるほどね、君が魔法を行使出来たのはそのお陰か。そして覚醒したと」


「???」

理解が及ばない。魔法の行使とか覚醒とか、文面では何となく理解は出来るが何故今の話からそう繋がるのか。


「えーっと、どういうことですか…?」


「そうだな、順を追って話そう」


そう言って咲は説明を始めた。

こんな作品のページを開いていただき幸いです。

文系を先行していたわけでもなく書いてみた作品なので文字力は無いです…

そんなのでもよければ何かアドバイス等いただけると幸いです。

それでは、また。

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