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プロローグ
人類史上最大の災厄と言われた…魔物達による大襲撃…
だが、この出来事を知る者はごく一部の者に限られる。
いや、正確には…その、ごく一部の者ですら事の顛末のみを知る程度に過ぎず、細部まで知り得ていないのである。
この人の世は神の守護者なる5人の者に守られている…と言われている。
この世界は5つの国で構成されており、各国に一人ずつ…守護者がいるのである。
本来、その守護者達の力を持ってすら絶望的な程に、魔物達の数は絶大であったにも関わらず、この状況を打開する確固たる自信が彼女達にはあった。
ただ、1人を除いて…。
『やけに気前がいいから、怪しいな?とは思ったけど…こんな話は聞いてない!!』
そう心の中で絶叫するのは…この物語の主人公の…
代役でこの戦場に立たされた
凪(16歳)、今回最もツイてない人物である。