結論から言うとこの世界は終わっている
「風見、今日の放課後は空いてる?」
夏だ。蝉が鳴いている。僕たちは律儀に教室で下校時間がやって来るのを待っていた。今日は火曜日だから六時間授業。暑い、うるさい。蝉の喧しさは一周回って静寂を感じるほどで止むことはない。二週間の短い命、精一杯に求愛をしているのだろうか。そう考えるといじましい努力に思えなくもない。
「別に予定はないよ」
「そう、じゃあ買い物に付き合ってくれない?」
「どこに」
眉間にシワでも寄っていたのだろうか、彼女は不機嫌そうに本当に役立たずね、と吐き捨てた。ごく最近まで接点のなかったクラスメイトに言うことか、それは。僕は密かに傷付いていたが、それをおくびにも出さずに肩を竦めた。
「駅前にショッピングモールとかあるじゃない」
「あんなところ行ってもしょうがないだろ。それに、あれはそんな洒落たものじゃない。ああいうのは寂れた商店街と言うんだ」
「何よ。行きたくないなら行きたくないと言えばいいでしょう」
「いや、別に……」
行きたくないわけではない。目の前のこのクラスメイトはお世辞抜きにしても可愛らしいし、それでなくとも女子と触れ合うことの少ない僕の生活の彩りには十分すぎる。
だが、何というかまあ、こういったいかにも高校生らしいイベントが僕の人生に発生するだなんて想定していなかったものだから、少々面食らっているというのが正直なところである。
それに面倒臭い、というのもある。僕は遊びの予定を入れると前日の夜あたりから憂鬱で憂鬱で仕方なくなる悪癖がある。特にその日の予定がつまらないということはないのだけど、まあ一言で言ってしまえばとことん出不精なのだ。
「とにかく、今は授業の時間だからその話は後で」
「……真面目なのね」
そうだろうな。僕はこの教室の中で一番真面目だから。
*
昼休みになった。ここで僕は気付いたのだが、昼飯がない。生憎と一人暮らしだから弁当を作ってくれるような親はいないし、自分で作れもしない。いつもは通学途中にパンでも買うのだが、今日は店が臨時休業していた。この学校には購買や食堂なんて気の利いたものはない。
「最悪だ……」
「何よ、今になって気付いたの?」
「うるさいな。これ見よがしに寄って来て美味しそうなの食ってんじゃねえよ」
僕は毒づいた。空腹は人を凶暴にさせる。彼女がわざわざ椅子を運んで僕の机で弁当を広げるものだから、涎が出そうなほどに腹の減っている僕には拷問のような時間が展開されている。
「はい」
「何これ」
弁当の蓋に唐揚げが置かれる。トマト、アスパラガスのベーコン巻き、ミートボール、おにぎり。彼女の弁当を丁度半数で割るとそうなるという風に、本来の容器と蓋に乗ったものとで分けられていく。
「風見の分」
「……いいの?」
「……これまでになく澄んだ瞳をしているわね。どうぞ」
「君の買い物に喜んで付き合うよ」
彼女は口元を何やら言いたげにひくつかせた後、盛大に溜息を吐いた。中々すごい肺活量だ。流石、吹奏楽部。
「野良犬に餌付けしている気分だわ……」
「失敬な。僕は一飯の恩は返す主義なだけだ」
しかし、美味いな。別段技術の必要ないものや冷凍食品で構成されている弁当のように見えるが、やはり女子から貰う弁当というのは一味違う。青春の味だ。もちろん馬鹿扱いされるのが落ちだから口には出さないけれど。
「それで?何を買う予定なんだ?」
「特に考えていないわ」
「ぶらぶらするのか」
「デートね」
「…………」
「…………」
恥ずかしいのなら言わなければいいのに。いや、もしかしたらびっくりしすぎて思わず無言になってしまった僕も悪いのかもしれないが。
ああ、蝉うるせえ。熱い。
*
「よい、しょっと!」
「そこ、陥没してるから気を付けた方がいいよ」
僕たちはアスファルトが捲れ上がってアスレチック施設のようになった通学路を協力しながら進む。歩く、なんてそんな生易しい表現では正確ではない。全く、生涯初のデートがこんなにも険しい道のりとなるとは。
「誰もいないわね」
「そうだね」
世界は崩壊した。国という垣根はなくなったし、札束はゴミになった。倫理や道徳は吐き捨てられ、人は尊厳を失った。主義も理想も体制もナショナリズムも、天に吐いた唾と同じように重力に惹かれて地に落ちた。
大抵の人間は泣いたり、叫んだり、祈ったりした。怒ったり、殴ったりする奴らも結構いた。面白いのは、そんな世の中でもこれまで通りに過ごす人間がいたことだ。僕や、彼女みたいに。
校則どころか、法律だって今や何の意味もないのに僕たち二人は毎日朝八時半までに登校しては、カリキュラムに沿って教科書の印字をなぞっている。僕はそれが堪らなく痛快だった。
「街の方に行けば闇市やってるらしいけどね」
昨日までちゃんと営業していたパン屋のおじさんもそこで荒稼ぎしているらしい。こんなことになってまでお金を集めてどうしようというのだろう。
「嫌よ。あんな治安の悪い場所に女子高生を連れて守り切る自信はあるの?」
「……やめておこう」
デートには不向きだ。闇とか禍々しい名前付いてるし。やはり女の子というのはファンシーな名前を好むのだろうな。
「そういえば、何で世界は滅んだんだっけ?」
今更かよ、という顔で隣の少女が僕を見る。確かにこんなことになったのはもう一週間は前だが、仕方ないだろう。僕からすれば寝て起きたらこんなことになっていたんだから。あと訊く人もいなくなってたし。
「分からないわよ。ノストラダムスか、マヤなんかの予言の日がやってきたんじゃないの?一時期街頭に溢れてた布教活動の人たちは終末とか星辰の並びとかなんとか言ってたわ」
あとどうでもいいけど世界は滅んだってアホっぽいからやめてくれる、と彼女は呆れ顔で言った。
「そうか。やっぱり世の中に劇的なことなんてないんだな」
「世界は滅んだのに?」
それむしろ気に入ってないか、君。
「世界が滅ぶ時でさえ、僕たちみたいな末端の人間には本当のことは分からないんだな、って思ってさ」
悪の大王とか、飛来した小惑星とか、侵略してきた宇宙人とか、細菌兵器とか、そういう分かりやすい敵は用意してもらえない。世の中はそんな簡単な構造で出来てはいない。蝶の羽ばたきの末に世界が揺らぐような、そんな迂遠な何かの結果が、今ここにある。こんな有様で、何を恨めというのだろう。
「まあ、終わったことはしょうがないわよ」
「あっさりしてるなあ。人がいっぱい死んでるんだぞ」
「そんなのいつものことよ。私たちから見えていなかっただけで」
ああ、まあ、なるほど。確かに前々からテレビなんかでは紛争や飢餓で苦しむ人々が報じられたりしてはいたな。だからと言ってそれとこれとを同じと言い切る豪胆さを、僕は持ってはいないけど。
「結局、人は死ぬときは死ぬのよ」
何だその達観したおじいさんのような意見は。君、本当に高校生なのか。そんなことを思ったけど、多分面と向かって言うと怒られるので僕はとりあえず適当に同意しておいた。
「なるほどなあ」
「生返事なのがバレバレよ」
やめてくれよ、脛は弁慶の泣き所だぞ。
「そりゃ私だって思うわよ。テレビカメラでもやって来て、ドッキリでしたーって言ってくれたら、どんなに良いか。でもお父さんもお母さんも、芳樹も……」
そこで彼女の言葉は不自然に途切れた。深く息を吸い直すと、何かを断ち切るように強く口調で続ける。
「死んだ。死んじゃったら、死ぬのよ。人間は」
「そうだね。だから皆死んだ」
正直に告白しよう。いや、懺悔と言うべきだろうか。僕は今、この目の前の女の子を泣かせようと思った。けれど予想外。彼女は僕が思っているよりもずっと強い人だった。見くびっていた。結局、泣きそうな顔にはなったものの、彼女が泣くことはなかった。
美しい、と思った。アスファルトから突き出た小さな野草に抱く、憧れにも似た感情と同じものが胸に込み上げる。
「さ、デートを続けよう」
「そうね。服を見に行きましょう」
見栄っ張りめ。
「さっきからどの店も強盗にあったみたいに……いや、あってるのか。強盗にあってぐちゃぐちゃだから、マトモな物があるとも思えないけどね」
「そこで黙ってエスコートしてくれれば吊り橋効果できゅんと来たかもしれないのに」
「吊り橋の上でドキドキいちゃいちゃしてる奴らなんか、纏めて谷底に落ちてしまえばいいんだ」
「ふふ、おかしいわね」
*
次の日、彼女は来なかった。その次も、そのまた次の日も来なかった。僕は三日経ってようやく、名前も知らなかった彼女が死んだということを悟った。
「死ぬ前にデートをしたかった、のかな。中々乙女な考え方だ。おじいさんだとか思ったことを謝るよ」
供えるようなものもなかったから、とりあえず彼女の席に手を合わせる。一人ぼっちになってしまった僕は、それでも学校へ来ることをやめなかった。朝八時三十分。ホームルームの時間だ。出欠を取る先生の声はしない。
「人は死ぬ。僕はそれを知っていたから、何とか耐えていられたんだろうね。君は知らなかった。きっとそういうことだろう」
*
かりかりかり。鉛筆がノートを滑る。公式を代入して、解答を導き出す。意味もなく、その行為に埋没している間だけ僕は人間でいられる気がした。今やこの世界に、公式なんてものはありはしないのに。
*
お次は歴史だ。僕は教科書の最後のページに、世界が終わってしまったあの日の日付を書いておく。もしかしたら後世で歴史的価値が出てくるかもしれない。それを守っていくのはもう、人間ではないかもしれないけれど。
*
三時限目。生物。トノサマバッタなどの一部のバッタ類は時に大量発生し、植物という植物を食い尽くすらしい。紙や綿で織られた衣服でさえ食べられてしまうほどの凄まじさなのだという。そうして全てを食べ尽くした後、彼らは共食いを始める。人も昆虫も案外似ているものだ。
*
*
*
「もう、いいか」
そろそろ、僕も死ぬことにした。正直言って限界だ。今の僕は死に場所と、丁度いい切欠みたいなものを探していたようなものだ。ぴったりじゃないか。親も家族も、クラスメイトさえ誰一人いなくなった。悲劇じゃないか。これは、死んでもいい理由なのではないだろうか。
「君が死んだと分かった時、まず最初に抜け駆けされたと思ったよ。ずるいぜ、君。あんな青春映画みたいな素振りを見せておいてあっさり死ぬなんて」
勿論、机は返事をしない。
「決行は明日にするよ。誕生日が明日なんだ。生まれた日が命日なんて、切りがいいからね」
蝉の声は、もうあんまり聞こえない。
*
別に派手に死にたいとか、そこまで気が狂っているつもりはない。産まれた時も僕は普通に産まれたのだろうし、死ぬ時もそうしようと思った。
長い長い階段を一歩一歩登って行く。目的地は地上二十階。ここいらで一番高い建物だ。今し方の発言とは矛盾しているようだけど、やっぱり死ぬ時は苦しまずに死にたい。途中で気を失うから楽って聞いたんだよね、飛び降り。
「早く、登らないとな」
信じているわけではないけれど、行きがけに路頭で喚いていた胡散臭いナントカ教団の人の言葉を思い出す。
『今日こそが予言の日!人類が選別され方舟で旅立つ日なのです!!』
僕が死ぬのは、僕の意思だ。わけのわからない何かに殺されるなんて、僕は真っ平ごめんだ。
「ふう、ふぅ」
もっと普段から鍛えておくべきだったかな。後悔先に立たずとは良く言ったものだ。
「あと、ちょっと……だ!」
足が痛い。当たり前だ。十九階も駆け上がって来たのだから。全く、何でこんなに焦ってたんだ。予言がどうとか言ったって、一瞬で地球が消し飛ぶわけでもないだろうに。
屋上へ続く扉には、鍵がかかっていなかった。ここを臨時ヘリポートにしようとしたという話があったから、少し前までは多くの人がここへ詰めかけていたのだろう。ヘリどころか、誰も助けには来なかったわけだけど。
「さて……」
屋上に吹く風は強い。目を開けるのに精一杯という感じだった。
「死ぬの?」
始めようか。いやいや終えようかと言うべきか。なんて、そんな下らないことを考えていると、背後から声がかかる。振り向くとそこには不機嫌そうな顔の女性がいた。目尻が吊り上がっていて、睨み付けられると中々迫力がある。
「他当たってくんない。ここ、アタシの場所だからさ。自殺とかされると後味悪いんだよね」
「ここは市の管理下に置かれているビルだ。君に所有権はない」
とりあえず何の役にも立たない屁理屈を捏ねてみた。それでこの目の前でショットガンを構えている血だらけの女の子に殺されれば、自殺よりは踏ん切りが付くような気がしたからだ。
「……アンタ、本当に死ぬんだ。好きにすれば」
だというのに彼女は銃を下ろし、僕に背を向けて元居た場所へ戻っていく。
「あれ、殺さないの?」
少々意外だった。今にも引き金を引きそうな顔をしていたし、実際何度も引いてきたのだろう。構えに全く怯えがなかった。てっきり僕はこの子に殺されて死ぬのだとばかり思っていた。散弾だろうから上手く当たらないと痛いだろうなあ、とそんな風に呑気なことを考えていたのだ。
「迷惑なのは死ぬ気もないのに陰気臭い顔でここに居られること。さっさと死ぬ奴はほっといても死ぬんだから弾の無駄だよ」
「なるほど、合理的だ。ついでにもう一つ訊いてもいい?」
「あん?何さ?」
「君、死んでなんかやるもんか、って感じの顔してるけど、こんなことになって何でそうあれるのかな?理由を教えてほしいんだ」
「……何で見ず知らずで、しかももうすぐ死ぬ奴にそんなことを言わなくちゃならないわけ?」
「いいじゃないか。見ず知らずで、もうすぐ死ぬ奴の方が普段言いづらいことも言えるだろ?」
とはいえ、最早彼女にとって見知った人間など存在しないのだろうということは分かっていたのだけど、この一週間で軽口を叩くことが癖になった僕はついつい言葉尻を捉えておちょくるように笑ってしまうのだ。
「アンタ、むかつくね」
「それはごめん」
「…………はぁ。そんなこと言ったって私自身も分かんないよ。死にたくないから生きたいんだ。これって普通のことでしょ?むしろ私はアンタらみたいに自分で死ぬ人の気持ちが分かんない」
「うーん……君さ、テスト勉強好き?机に向かってガリガリやり続けるやつ」
「……はあ?好きじゃないけど?」
「だよね、僕もだ。でもあれっていつかはやらなくちゃいけないんだ。でなきゃ段々着いていけなくなって補習になったり、成績表に真っ赤なスタンプを押されて進級出来なくなる」
「回りくどい話し方やめてくんない。何の話よ?」
「ちゃんと勉強しておいた方がいいことなんて皆分かってるんだよ。でも面倒臭いし、面白くない。いつか役に立ったり楽しくなるとしてもそれまでこれをやり続けるんだと思うと、苦痛なんだ」
「つまり……何?面倒臭くなったの?」
「そ、楽しくないなら生きてる意味ないだろ?」
そう言うと女の子は心底気持ちが悪そうな顔をした。
「アンタ見てるとこっちが鬱々としてくるわ。ほら、もういいでしょ。さっさと死になよ」
「うん、じゃあね」
きっと僕が言っていることは滅茶苦茶だ。どうしようもなく偏りきった結論を、僕は導き出してしまった。
僕がこの世界の有り様を終末だと思うように、彼女から見れば僕は破綻しているのだろう。
だから僕は聞きたかったのだ。この惨状を目にして尚正気を保っていられる彼女に何かを見出したかった。この世にはまだ希望が残っていて、彼女はそれを手にしたのだと。僕が弱いのは運悪くそれを手に出来なかったせいだと、僕のせいではないのだと信じたかった。
だけど僕のそんな気持ちは彼女には伝わらなかったようだ。当たり前か。自分のことで必死って顔してるもんな。どうして僕も……。
かしゃん、とフェンスが揺れる。小さな網目に爪先を差し入れて、体を持ち上げていく。西日が真っ赤に燃えている。残像が網膜に焼き付いてせっかくの景色が見えない。僕はゆっくりと振り向いた。
多分、人生で最高の笑顔だったと思う。
多分、人生で最悪な笑顔なのだと思う。
「じゃあね、『さーちゃん』」
何かを遺したかったのかもしれない。それが例え身勝手に他人に刻み付けた傷だとしても。今やあだ名しか覚えていない、幼い頃に結婚の約束をした程度の仲の女の子を呼んで、僕は地上二十階から真っ逆さまに落下した。女の子は意表を突かれたような、胸に小さな針でも刺さったような表情をして、こちらを見る。僕はそれを浮遊感と共に確かめると、目を瞑る。地上が近いのだろう、街路樹の枝々にぶつかって骨が砕けるような強烈な痛みが全身に走る。
痛い、怖い、寂しい。早く死なせてくれ。この下らない、終わった世界に僕だけを置いて行かないでくれ。地面はまだか、早く、早く。がづん、と人生で初めて聞く音を耳にしながら、僕は地面に着いたことを悟る。さあ漸く死ねるのか。この地獄が終わるのか。辛かった。死にたかった。死にたくもないのに死んだ人たちが可哀想で、申し訳なくて。死んではいけないと思った。だけど、無理だった。後ろから母さんや父さん、妹が今もこっちにおいでと囁いてる。ああ、楽になってきた。そして僕は目を開けてーーーー
目を、開ける? 眼前には『さーちゃん』が人を殺しそうな顔をして僕を睨んでいる。
「アンタ、何胸糞悪いことして死のうとしてんのさ。殺すよ」
「殺してくれよ」
「嫌。ムカつくから助けてあげる」
そうして僕は助かった。なんともまあ奇跡的に街路樹で減速した僕はさらに路上に置かれていたゴミ袋へ突っ込み、大幅に威力を減衰、何箇所かの骨折だけで済んだ。後に遺るような怪我もなく、医者もいないこの世界でどうして感染症にかかることもなく無事だったのか。奇跡という言葉が陳腐化するほどに都合が良い、いや僕にとって悪い結末と化した。
「何、幼馴染が看病してくれるとか夢のシチュエーションじゃないわけ?」
「ショットガン構えながら言われても」
世界は終わってしまった。家族は死んで、クラスメイトは全員教室から消えた。僕も怪我をしてあそこにはもういけなくなって、この先の未来なんてものは一切合切消え去った。
だけど、一つだけ。幾つものチープな奇跡が重なって見つけた幼馴染。
僕はこの世界で、一人ではなくなっていた。