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第六天魔王と恐れられた信長が、異世界で再び魔王に!?~織田信長の2度目の魔王ライフ~  作者: がりうむ


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1話

ぜひぜひ、ブックマークや★をしてください!

信長は本能寺で死んだはずだった——。

燃え盛る炎の中、自ら刃を取り、その生涯を閉じたはずだった。

しかし。

気がつけば、信長は謎の真っ白な空間に立っていた。

上下も左右も分からぬ、ただ白だけが広がる世界。

熱も痛みもない。

ただ、奇妙な静寂だけがそこにあった。


「ここはどこだ?」


信長の低く、鋭い声が真っ白い空間に虚しく響く。

その時だった。

どこからともなく、柔らかく、どこか年老いたような声が降ってきた。


「織田信長よ……」


信長はその声に気付き、鋭く上を見上げる。


「俺は死んだはずだ……。この俺をここへ呼び出したということは、お前は神か、仏といったところか」


しばしの沈黙。

やがて声の主は、愉快そうに笑った。


「ほっほほ……。さすがは信長じゃ。察しがよいのぉ。じゃが、もしわしが神や仏であったなら、なぜそのように軽口を叩ける?」


試すような問い。


だが信長は、眉一つ動かさず言い放つ。


「わしは神も仏も恐れぬ。くそくらえだ。比叡山のように、また燃やしてくれるわ!」


その言葉には一片の迷いもなかった。

声の主は再び、楽しげに笑う。


「ほっほほ……。面白い。やはりお前には、地獄など似合わぬな」


そう言い終えると、空間の気配がわずかに変化した。


「信長よ……。実は一つ、お前に頼みたいことがある」


「ほう?この俺に頼みとは、面白い。聞いてやろう」


信長は腕を組み、わずかに口元を歪める。


「実は、お前のいた世界とは別の世界……つまり異世界でも、戦乱が続いておる。その中の一国を統べていた“魔王”が、つい先日死んだのじゃ」


「魔王、だと?」


「うむ。そしてその国の人々は、新たな魔王を召喚しようとしておる」


少しの間が開き


「そこでじゃ——お前に、その魔王となってもらいたい」


白い空間が静まり返る。

信長はゆっくりと息を吐いた。


「……くだらん話だ」


一蹴だった。

一蹴されることが予想外だったのか、声の主は驚いた様子でこう言った


「なに?なぜじゃ?」


「この俺が、誰かの命令で動くと思うか?指図されるのは大嫌いでな」


その言葉の一つ一つには、かつて天下に号令した男の圧倒的な威圧があった。

しかし声の主は動じない。


「そうか……ならば、お前には地獄へ行ってもらうしかないのぉ。残念じゃ……。」


軽く放たれたその一言に信長の目がわずかに細まる。


「……待て」


ほんのわずかな沈黙の後、信長は口を開いた。


「その話、俺にどんな得がある?」


すると声の主は、どこか楽しげに答える。


「簡単なことじゃ。その異世界で魔王として君臨し、天下を取ってみせよ。そうすれば——お前の望み、すべて叶えてやろう」


その言葉に、空気が変わった。

信長の目に、再び炎が宿る。


「天下か……」


それは、あと一歩で届かなかった夢。

ついさっきまで目指していたはずなのにどこか懐かしい言葉。


「……面白い」


信長の口元がゆっくりと吊り上がる。


「この織田信長が、その世界で今度こそ天下を取ってみせようではないか!」


その宣言は、かつてと同じく——絶対の自信に満ちていた。


「ほっほほ……お前ならそう言うと思っておったよ」


次の瞬間。

信長の足元が、眩い光を放ち始める。

無数の粒子が、体を包み込むように舞い上がる。


「これは……!」


やがて足先から、身体が光に溶けるように消えていく。

だが信長は、恐れるどころか笑っていた。

その瞳には、再び天下を狙う覇王の光が宿っていた。


そして——織田信長は、新たな戦乱の世界へと姿を消した。

読んでくれてありがとうございます!もし、気に入ってくださった方はブックマークや★、感想、リアクションをいただけると励みになり嬉しいです。また、誤字脱字等あれば報告してくれると助かります!

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