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第一話 続き

こんにちわ。九十九 つくしです。

自分の過去の作品をよくよく見返してたら誤字多すぎてびっくりしました。Σ(゜Д゜)エッッ…!

以後気を付けます。( ´・Д・)ゞ

初のオーロラの命令が下った翌日。昨晩はヴァイスが呼んだ側近がオーロラの部屋を手配し、オーロラはそこで一晩を過ごした。

練兵場は軍基地の隣にある塀が囲まれている敷地である。

主に軍事訓練や点呼など軍事力強化に使われている。

練兵場には、何千ものの隊員たちがこの巨大な敷地に整列をし、微動だにしない並びを保っていた。一人が少しでも動くよう者なのであれば、その人に大きなペナルティを課せられそうな亀裂が入った空気だった。今日も相変わらず空はよどんだ灰色だ。

そこで、ある男が隊員たちの前を通ると更に空気が重くなる。漆黒の軍服に黒きマントを靡かせるヴァイスはオーロラと共に明らかに全隊員より高いバルコニーに立つと列の最前列にいた先任将校が鋭い号令をかけた。

「全軍、敬礼!」

その命令と共にザザッ…と皆一斉に素早く敬礼をした。その様はヴァイスの権力を表している。オーロラはバルコニーに立つヴァイスの背後に立ち、ヴァイスと同じ方向を向いていた。二人が立つバルコニーには、大きな湖が見え、湖の果てに山がぼんやりと見えた。

「全軍、敬礼やめぇ!」

ヴァイスが命令を下すと、全軍、敬礼を直し背後に手を組んだ。

兵隊人形の様だ。

すると、オーロラの姿に気づいた隊員たちが、オーロラの顔立ちに顔を赤面させた。

「諸君。我々は民のため国のために日々、命を懸けて戦ってきた。ヴェストリア国が暗雲が晴れるのもうそう遠い話ではないだろう。その証拠に軍の勢力が増しているのがその証だ。だが。まだ終わりではない。まだ我々は更なる高みを目指さなければならない。」

「そこで、私は我々軍にとって戦力になり得るものを、天才科学者Drアンバーと共同し制作した。」

「オーロラだ。」

ヴァイスに導かれるまま静かに前に出た。

翡翠色の瞳が開いた。

彼女の目に映るのは揃いもそろった緑色の軍服とヘルメットを身に着ける者たち。火薬のにおいと灰が舞う空気。

「これは戦闘兵器だ。人の姿形をしているが、AIである。彼女の働きは我々を大きく動かすことだろう。」

皆、驚きが隠せなかった。先まで生身の人間だと思っていた女性が機械だったからだ。それに、AI戦闘兵器なんて、過去一度も開発されていない。AIが含まれた道具や機械なども当時発売されていなかった。そもそもAIという概念すら皆未熟である。

「オーロラ。」

ヴァイスが誰も聞こえない声量でオーロラにつぶやいた。すると、オーロラは名前に反応し、カメラレンズのような瞳孔が大きく揺れた。

「座標指定。正面、大湖中央。方位0-0-0。距離15キロ。目標、水面上300メートルのでの爆破。」

オーロラからピッピッという音がした。オーロラの人差し指が大湖に向いた。彼女の目は目的のものを計算し、目を見開いていた。だが、彼女の顔に一切の曇りはない。

「閣下…?何を…。」

AIが不審な動きをしていることを見かねた先任将校の一人がバルコニーに上がろうとした、その時だった。

彼女の計算は完了した。

「撃てぇ!」

ヴァイスはオーロラの隣で同じように人差し指を大湖に向け、全軍が聞こえるように言い放った。

オーロラは命令通りに迷いもなく、人差し指の指先から赤いレーザーを放った。

全軍は動揺した。正していた姿勢もほどき、目で追えないほどの速さのレーザーを必死に目で追おうとした。

そのレーザーは練兵場を囲う塀を越え、湖の中央に落ちた。

まるで流れ星が水面に落ちたようだった。

少し間を置いた次の瞬間、大湖にマグマのような赤い球体ドームの反発が徐々に浮かび上がってきた。

皆、理解が追い付いていない状況だった。

そのドームは大きくなり、バアアンッと激しく爆破した。爆破したはずなのに音は遅れて聞こえてきた。

爆破の衝撃で突風が水飛沫と共に吹いてきた。

「オーロラ」は恐れられた。これ程までとは誰も思っていなかったからだ。華麗な女性から生存本能に訴えかけてくる恐怖へと変わった。

「素晴らしい…。」

ヴァイスは目を見張ったり、足がすくんだりしている皆とは違った。武者震いがするほど感動していたのだ。

「この威力があれば、街一つ…いや…国全体を滅ぼせる…。」

この時代でこれほどの核兵器を操れるのは初である。

ブツブツと鑑賞に浸っているヴァイスの隣にいるオーロラは、棒人間のようにまだ大湖のほうを見つめている。彼女の目には何も感じなかった。

翡翠色の瞳に映るのは、人々の目だった。虚ろな目、睨みを利かせる目。

でも、彼女はその気持ちを理解することもできない。理解しようともしない。命令だけあれば彼女はどこへでも行けるのだ。

想像してみてほしい。

犬なのにおやつを欲しがらない犬が、何でも言うことを聞いてくれるといったら、何の情も持たず主に尽くしてくれると言ったらどうなるのだろうか。きっと主は犬を野放しにしないだろう。

一番持ってはいけない権力を手にしてしまったヴァイスはこの世の成功者と呼べるのではないだろうか。

そうすると、人は争い、奪い合い。その権力を欲しがるものも現れる。

あたりは肺が焼かれるような炎と熱気に囲まれ、空からは軍用機が飛び交う。

黒い煙がとぐろを巻き、そのうち街全体を覆う。

憎しみとはらわたが煮えくり返るような強い怒りで周囲を満たすことになるだろう。

そう、これは戦争の前触れにすぎない出来事なのである。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

第一話もこれで終了となりまして、第二話に移らせていただきます。

そして、「エブリスタ」サイトでもこの作品を投稿することにしました。(*´▽`*)

(他サイトとの重複投稿です。ご了承ください。)

今後の「Bluetooth」をお楽しみに~。

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