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TS転生したただの一般人なのに、クラスのご令嬢美少女に迫られてます  作者: マグローK


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第39話 研究! 世界第2位を攻略せよ!!

 勝ちに行く、それにあたってやることは、相手を知ること。

 敵を知り己を知れば百戦危うからずの言葉通り、コーダのことを知っていく。


 ということで、コーダ対みふだちゃんのマッチアップ。

 ようやく、みふだちゃんの全力を出した戦いを見られるという訳だ。


「おおっ、みふだちゃんだぁ」


「あんまりジロジロ見ないで」


「ちょっと意外。みふだちゃんって試合とか見られるの恥ずかしいタイプ? 学校じゃそんな雰囲気ないのに」


「勧誘と全然違うって。目の前で自分の映像を見られてるところ想像してみてよ」


「……」


 ……死ぬほど恥ずかしかった。


 ……。


 さて、映像に戻ろう。


 動画に映っている場所は僕も知っている場所だった。


 どこあろう僕のよく行っていた試験会場。


 そう、日付はあの日。僕とみふだちゃん、そしてコーダと会った日だ。


 つまるところ、試験前に行われていたエキシビションはみふだちゃんとコーダによるものだったわけだ。


 本当、見逃しておいてあれだが、つくづく見ておけばよかった。


『さあ、受験者たちのモチベーションを高めてくれよ? チャレンジャー、世界第2位! ドレイクコーダァァアアア!』


『うおおおお!』

『さっさと引っ込めえええ!』

『負けちまええええ!』


『バーサス!』


「ちょっと待ってね」


「う、うん」


 試合開始の宣言を前に少しだけ場面を飛ばされた。


 試合は開始され、フィールドに展開されているのは、コーダのドラゴンたち。


 カメラが切り替わるとみふだちゃんの場も見える。

 みふだちゃんの近くには、ツノの生えたうさぎのようなモンスターを中心に、多数の小型モンスターが展開されている。


 一見、ドレイクの方が優勢なように見えるが、高速展開、高速行動は鈍重なドラゴンたちを翻弄して、確実に手札へ戻している。


「すごい。この子たちのどこにこんなパワーが?」


「ダンカは当然ランクも重要。だけどね。モンスターの特性や好み、調子を把握してあげることも重要なんだよ」


「ああ……」


 そういえばそうだ。


 内容が内容だけにあまり思い出したくはないが、千伊香ちゃんと戦っていた時もスライムの特性を存分に使っていたっけ。


 これがチャンピオンの戦い方か。


 感心しながら動画に戻る。


 注意をドレイクの攻撃に移してみよう。

 モンスターの特性や連携を生かすみふだちゃんに対して、ドレイクの方は大型ドラゴンをゆっくりと展開している。

 そして、一発一発が大切だろうドラゴンの攻撃を、なぜかみふだちゃんのうさぎに対して飲み放っていた。


 それだけなら、まだ、エースを警戒しての行動に見える。

 だが、雰囲気がそんな様子に見えないのだ。ドラゴンの攻撃は、どれも強力そうに見えるのだが、直撃を狙っていないようで、すべてがかする程度。足止めにすらならないような謎の攻撃を繰り返していた。


「どうしてこんな事を?」


「……見てればわかるよ」


 低い声でつぶやくみふだちゃん。


『今だ。準備は整った。全員そろってブレスをウサリドルにぶつけろ!』


 コーダの指示。次の瞬間、一斉に攻撃が集中し、みふだちゃんのウサリドルが一瞬にして破壊された。


 ただ、コーダ側は大技により満身創痍。

 ウサリドルを失い、若干動きの鈍ったみふだちゃんたちだったが、スキを見逃すことはなく、コーダのドラゴンを次々カードに戻させることに成功。

 コーダが敗北した。


 何が起こったのか理解が追いつかない。


「わざわざウサリドルを破壊してたけど、どうしてそんなことを?」


「次のためだよ」


「次? 大敗してるのに?」


 こくりとうなずくみふだちゃん。


 言っちゃ悪いが、僕には、コーダの使っているドラゴンの方がよほど強力に見えた。

 全力を出せば勝てたのではないかと思ってしまう。

 それこそ、謎の攻撃を狙わなければ、もっといい勝負ができただろう。


「多分歴ちゃんが思っている通り、個々のモンスターのステータスなら、コーダの扱うモンスターの方が強いよ。実際、海外ダンジョン産のSランクなんだって」


 なんだ? 国内だと経験値が多くもらえたりするのか?


 そこのところはわからないけれど、普段相手しないモンスターの方が苦戦しそうな事は確かだ。

 それが、Sランクともなれば。


「でも、コーダじゃ、わたしとまともに戦ってたら勝てない。わたしが勝たせない。だから、単純な勝ちじゃなく。次に生きる負けを選んだ」


「ウサリドルを破壊して、次回以降使わせないために……?」


「そう」


 自分で言いながら、みふだちゃんは悲しそうな顔をしている。

 ウサリドルへの信頼は試合中にも見えた。

 今でも心残りがあるのだろう。


「心理的なダメージでも負けるようには見えないけど」


「ありがとう。たしかにウサリドルは、わたしのエースだったからね。心理的なダメージも狙ったんだと思う。でも、本筋はそこじゃない」


「そうなの?」


「うん。ウサリドルはサポート的な役割だから、場を支配していた」


「つまり、ウサリドルさえいなければ、ドラゴンで場を制圧できるようになる、と?」


「踏んだんじゃないかな」


 少し遠くを見ながらみふだちゃんは言った。


 なんとなく、コーダがどんな人物なのか理解が深まった気がする。

 そして、どんな戦い方をする人物なのかも。


 要するに、小心者という訳だ。


 僕がそうだからわかる。真正面の勝負で負け、実力不足とわかるのが怖いから、勝てる相手にだけ勝って、負ける時は潔く負けない。

 それでも何かの拍子に全力を出して負けてしまったら、何が悪いかすぐに探して、仕方がないと思おうとする。


 ただ、そんな自分を僕は克服したつもりだ。


「試合の準備、みふだちゃんも手伝ってもらえないかな?」


「当然やるよ。何か思いついたんだね? 何がいるの?」


「こけおどしというんじゃないけれど、みふだちゃんと同じウサリドル。ユメウサギだったっけ? その子をもっと理解したい」

いつも読んでくださりありがとうございます。


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