エピローグ 終幕
二話連続更新!
「ふう、まさかこんなことになるとはね」
六道鈴梨はゼロ領域で一人呟く。そこには、咲き誇った巨大な桜の木。この世のものとは思えないほど美しく咲き誇る桜。桜の花びらがゼロ領域中に散らばっていく。桜の花びらは新たな花を咲かせていく。
「神を封じ込めたまま、己が望む世界を作った……そんなこと私にはできなかった。神の意識に介入したのか、それとも、神が彼に力を貸したのか」
考えたところで何かがわかると思えないが六道鈴梨は考えていた。まあ、もうすぐ考えることもなくなる
。
徐々に消えていく六道鈴梨。役目を終えたものは全て消え去る。
「まあ、いいか。これでも幸せな日々だったからね」
六道鈴梨は見る。
「でも、いずれまた、世界は危機を迎える。だけど、それはまだ先。そして、それに関わるのは、もう私たちじゃない。ふふ、みんながんばってね」
そう呟いて六道鈴梨は消えた。
ゼロ領域には桜が舞っていた。
そして、新たな芽は、新たな花を咲かせていく。
ご愛読ありがとうございました。
遂に天の桜が咲く頃には終わりを迎えました。
自分の自己満足を書き連ねてここまで来ました。
読者の方にはこの終わりが気に入らないかもしれません。
でも、あくまでこれは私の自己満足です。だから、私の好きにします。これで私は終わらせます。
最後に、今まで私の自己満足に付き合って下さった読者の皆様、本当にありがとうございました。