表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

奇病

 ポルフィリン症。──それは物語に出てくるヴァンパイアの性質とよく似た病気としてヴァンパイア症候群という名でも知られている。

 感染すれば夜は凶暴性が増し、知覚過敏によって光や先端の尖った物に過度な反応を起こすという。

 しかし世の中にはもっと不思議な病気が知られている。ヴァンパイア症候群のように体調に影響が出るほどの困ったものではないが、それは感染症ではなく先天的なものだ。その病気にかかった物から生まれてくる子供も必ず発症し、一生治ることは無い。

 代表的な症状としては、犬歯が普通の人のそれより少しばかり長く、赤い食べ物を好む。(生き血も例外かと言われると嘘になるが、飲まなくても死ぬことはないし好んで飲むなんて話は聞いたことがない。他人に害を及ぼすような症状は無いのでそういう意味では悩まされる病気ではないだろう。)そして鏡や写真に自身の姿がまったく映らない。


 ——俺は生まれてこの方、自分の容姿、顔を見たことがない。目の色も、髪型さえ、分からない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ